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私はマロニスト

子どもの頃からマロニーちゃんが大好きだった。


出会いはCM。


中村珠緒さんが「マ〜ロニ〜ちゃん♪」と歌いながらマロニーを食べる様子は、記憶に残っている方も多いかもしれない。


私もあのCMに魅せられた一人であり、子どもだった私は、直感的に「あっ、これは私が好きな食べ物だ!」と悟った。

親にせがんで、早速鍋の時に入れてもらったら、思ったとおり。


ツルツルしてるけどコシがあって、鍋つゆの味と馴染んで。なんて美味しいんだ!


わたしはいつしか「中村珠緒さんみたいなおばあちゃんになりたい!」と言う子どもになっていた。

それを聞いた大人はビビる。


君に勝新太郎は荷が重いだろう、と。笑  


単に、マロニーが好きでそのCMに出てる人だから好き、という理由なんだけど。
 

大人になってもマロニーが好きで、鍋をするときは最低一袋は入れる。

てゆうか、全部マロニーでいいじゃん!と思って、具材がマロニーだけの真っ白な鍋を作ったこともある。(実話です。)



マロニーだけの鍋は…



イマイチだった。

鍋つゆの単調な味付けだけでは、マロニーの良さは出ない。

他の具材の出汁を吸い、他の具材と交互に食べることで、マロニーは活かされる。

周りを引き立てて、自らも輝くマロニー。

その謙虚さを見習いたくなる。


マロニーへの熱が高まり、公式ブランドサイトをくまなく見てみたら、色々発見があった。


マロニーを作ってる会社はマロニー株式会社という。すごい。

そういえば、ボンジョビのボーカルはジョン・ボン・ジョビ。なんてどうでもいいことを連想してしまったが、

そこには「マロニーを普通名詞として通用するくらい有名にしたい」という創業者の思いがあった。

マロニーは「溶けない春雨を作りたい」という目標から生まれた商品。

発売当初は全く売れなかったものの、例のCMで一躍全国に名を馳せた。

今では、創業者の思惑どおり、みんなが知ってる名前となった。


そして、さっきからマロニーマロニーと呼び捨てにしてるけど、2019年に商品名が変わってマロニーは正式に「マロニーちゃん」になった。

さかなくんを絶対くん付けするように、マロニーも"マロニーちゃん"じゃないとダメなのだ。


(ちなみに、マロニーの由来は「まろやかにえる」かららしい。まろやかという言葉選びにセンスを感じる〜)

そのほかにも、
マロニーちゃんの工場は静岡にもあること、
マロニーちゃんにはいろんな種類があること
など、私の知らないことがあった。


「ショートタイプマロニーちゃん」
「お鍋にマロニーちゃん」
の存在は知っていたけれど、

公式ブランドサイトより(以下全て)

一人鍋用の少しだけ短い「小鍋に!マロニーちゃん」は見たことがなかったし、もっと驚いたのは「生マロニーちゃん」だ。

生マロニーちゃんは、乾燥させる前の生麺のマロニーちゃんで、パッケージの言葉を借りるなら「もちもちプリプリ」の食感なのだそうだ。

き、気になるっ!!!
 



なんで、私は生マロニーちゃんを食べたことないんだろう?

鍋の季節になるといつも、マロニーちゃんを買っていると言うのに。

よーくブランドサイトを見ると、ちっちゃい文字でこう書いてあった。

販売エリア:関西2府4県、中四国9県



し、静岡、入ってない…チーン…



そして、生マロニーちゃんは要冷蔵。

普通タイプとは別に売られていたので、関西に住んでいた時も気付かなかったようだ。  


今度関西に遊びに行くときは、絶対スーパーに寄って、買い占めようと思う。 

こんなにマロニーちゃんが好きなのに、生マロニーちゃんの存在を知らなかったのは、ちょっとショックだった。


でも、すごく好きなことに代わりはない。

だって、自分でもマロニーちゃんについてこんなに文章を書けると思っていなかったから。笑



これを機に自分をマロニストと、呼んであげたいと思う。




そして、今夜もわたしは鍋にマロニーちゃんを入れるのだった。

まだ、中村珠緒さんの真似はしないけれど。












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