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足掻きながら前に進む

どうにもこうにも、上手くいかない。
と、思うのは、もっと上手くできると思っていたからこそで。
自分は自分を買いかぶっていたのだなあという事に気がつかされて、少しきまりの悪い気分になる。

そもそも、変化しようと思っているのだから、上手くいかないのは当たり前なのだ。と、頭ではわかっている。
わたしが今得ようとしている変化は、蛹が一度身体をどろどろに溶かして、芋虫から蝶々になろうとしているくらいの変化なのだから、どうしたって一筋縄ではいかないのである。

ところで、芋虫が蛹から蝶になる過程『完全変態』は失敗する事もあるのだと、最近偶然知った。これは少し衝撃だった。蛹になりさえすれば、後は時が来れば自動的に蝶になれるものだとばかり思っていたから。ただじっとしているだけのように見える蛹も、実は大きな試練を迎えていたのだ。

変態に失敗した虫は、どうなるのか。
言わずもがな、死ぬしかない。

餌がとれなくて餓死するのか、ほかの生き物に食べられてしまうのか。いずれにしてもなんて世知辛いのだろう。

わたしの望む新しい自分は、蝶々のように美しいのかはわからないけど、少なくとも、ここ10年くらいわたしの身体にこびりついている『劣等感』が薄らぐ事を期待している。そこにたどり着くまで、毎日自己嫌悪に苛まれているけれど、少なくとも、生命を担保にする必要はない。そう考えると、少しだけ大胆になれるような気がする。
ダメでもともと。失敗を恐れずに、果敢に足掻きながら前に進みたい。

「スキ」してくれた貴方には向こう1日の幸せを約束します!