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さぽのよる会(9月)を振り返って

皆さんおはこんばんにちは。市民活動サポートセンターあんbeです。

昨日は9月のよる会でした。
今回は先月末頃に情報交換をした府中市で活動されている小林さん、小野さん、そして行政からはこども総合センターの職員さんにもご参加いただき、サポセン6名、オンライン6名、総勢12名の方々にお集まりいただきました。皆様お忙しい中ありがとうございます。

いつものようにまずは近況報告から。
昨日の記事にもあったように、徐々に活動が動き始めているとのことです。

市民活動とは地道に一歩ずつ、地域に根差し、隣の人と繋がって、その人がまた隣の人と繋がって…そうやって大きな輪になっていく継続的なものだと思います。

コロナにせよ、こうして一度活動が停滞すると、コミュニティが分断され、モチベーションが下がり、元に戻るにはより多くのエネルギーが必要になるんでしょうね。

私なんかは飽き性なので一回途切れると途端に腰が重くなるのですが、こうして集まってくださる方々を筆頭に熱いリーダー達が想いを紡いでいるんだなぁと感じました。

今回のテーマ

さて、今回のテーマはNPO法人光楽園の“おごちゃん”こと尾籠理事長の持込み企画、「こどもの助けてに応え、支える地域社会 共同養育社会を目指して」でした。 

噛み砕いてまとめると、子育て支援や教育・養育に関わる色んな主体同士がもっと関わり合い、連携しませんか?多様なこどもの養育の担い手を作るために“里親”について知ってみませんか?里親が助けてと言える仕組み・環境を整えませんか?ということです。

噛み砕きすぎて原形を失っていたらごめんなさい。

まずは日本の現状

虐待を受けた児童は年々増加しており(もちろん社会的関心の高まりにより捕捉率が上がっていることも一因と考えられます)、令和2年度末時点で社会的養護を受けている児童数は全国で42,434名
里親・ファミリーホームへの委託児童数は増加している一方、児童養護施設や乳児院への入所児童数は減少傾向にあります
また、欧米主要国と比較しても、日本は里親委託の割合が低く(21.5%)、施設養護への依存が高い傾向にあります(例えば、アメリカは81.6%、オーストラリアでは92.3%)。

https://www.mhlw.go.jp/content/000833294.pdf

出典:令和4年3月31日厚生労働省子ども家庭局家庭福祉課「社会的養育の推進に向けて」

問題提起

今回のテーマは尾籠さんご自身の体験、またNPO活動の経験から持ち込んでいただきました。
上述のような日本の問題に取り組むため、一番こどもに長く関わることができる「里親」制度にフォーカスしたようです。

尾籠さんの主張は以下の3点。

  1. こどもが「助けて」と言える社会作りのキーワードは「受援力」。

  2. こどもの「助けて」に応え、支える社会=全体でこどもを養育する「共同養育社会」を目指したい。そのためには現存する各機関・施設・団体の連携「受援関係(協働?)」作りが重要

  3. 課題を実現していく上で、中間支援的な仕組みが必要

キーワード「受援力」

簡単に言うと、支援を求める力、支援を受ける力ということです。
私にはあまり聞き馴染みのない言葉でしたが、いま記事を書いていて、普通に変換で出てきました。言葉自体は1995年阪神淡路大震災を契機に、被災地ボランティアの支援活動を受け入れるための地域の防災概念として生まれた言葉だそうです。

例えば、
「里親やる?」と聞かれると身構えてしまいますよね。
やっぱりヒト一人の命を預かる責任というものを考えてしまいますし、自分の子どもでも大変なのに(子どもいないけど。いや嫁もいないけど。そもそも自分のお守りが一番大変だけど)、言ってしまえば他人を家庭に迎え入れる、想定できない問題が起きないはずがない。

里親って凄いと思う反面、ぶっちゃけ昨日の話を聞くまで受け入れている人に積極的に関わろうと思いませんでしたし(というより関心が無かった…!)、ましてや自分がなんて。逆の立場ならそういう意味で孤独・孤立を感じるんだろうと想像します。

正直なところ、里親のハードルってかなり高いように思いました。

ですが、尾籠さんは「凄いことと思ってほしくない、それが凄いことと思わない社会になって欲しい」と仰います。 

もっと支援が充実するのはもちろんですが、支援機関を含めた当事者達が助け合うことができ、支援が受けられるという認識があれば、里親が今の私の思うような“里親は孤独”というイメージは幾分減るのかもしれません。

そうして里親が増えてくると、社会的な理解も深まり、さらに里親が増えると…ポジティブなループが生まれますね。 

里親がすごくない社会になるために

テーマは誰もが素晴らしいと思うところだと思います。子どもは社会の宝、ということに否定的な人はそういないのではないでしょうか。

では、全ての児童が、最善の利益を享受するにはどうすれば良いでしょうか? 

里親自体の数が増えること。
そのためには里親をもっと支援する仕組みを作ること
そのためには支援する人を支援する仕組みを作ること 

尾籠さんは里親をはじめ、子育て支援やこどもの養育・教育に関わる人・機関・団体が互いに支援を求め合い、連携する、すなわち「受援関係づくり」が必要だと仰いました。

支援する側も支援を求めて良い、という発想は私にとって斬新でした。 

会の中では、「里親」じゃなくて「里おじ」とか「里いとこ」ならなれるよ!なんて冗談めかして言っていましたが、本当にそうだと思います。

里親に限らずですが、どっぷり主体になれなくても、それに何らかの形で自分の手の届く範囲で、出来ることをしていく姿勢が市民活動であり、ある意味、今の日本社会が取り戻すべき姿なのかもしれません。 

おわりに

そんなこんなで。
このテーマ、私ごときが受け止めるにはキャパオーバーでした。笑 

でも、だからって何もしないのではなく、もし今後助けを求められることがあれば、使えそうな支援制度を探す、担当部署の職員に繋ぐようなことならできるかも?それは役人ならではかもしれません。

この記事を読んでくださった方が、一瞬でも“自分には何ができるかな?”と考えるきっかけになれば幸いです。 

まとまりのない文章ですみません。
今日の話の具体的な内容や、里親制度に関心のある方は直接光楽園の尾籠さんまで! 

あんbe

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