自分の仕事が心底嫌い
仕事やってて楽しい人ってどのくらいいるんだろう。
昔、無職の時に父親に言われた言葉を思い出す。
「だれも、好きで仕事やってる人なんていないんだ。楽しい仕事なんてないんだ」
親に説得されて、働く場所もなくて、なんとか療法士を続けてきた私。
けれど、やはり、心と体に限界は来る。
1回目に挫折した時は、療法士として働いている自分が気持ち悪かった。嫌いな仕事をしている自分から逃げたくて逃げたくて堪らなかった。
私は逃げた。
逃げて逃げて、結局逃げることに失敗して、また同じところへ戻ってきてしまった。
ソクラテスの言葉に「生きるためにたべよ、食べるために生きるな」というものがある。
私はこの言葉を見るたびに自分の心に自問自答し、ソクラテスの言ったように生きることができてないな、と思うのだ。
毎日毎日、食べることが精一杯で生きるために食べるだなんてそんなことできていない。
いつのまにか人としての目的と手段が入れ替わってしまっている。
本当は今すぐにでも仕事を辞めるべきなんだろう。そして、生きるために食べられる仕事に就くことが人生を豊かにすることに繋がるのだと思う。
けれど、家庭を持つ以上、あまりリスクが高いことはできない。そうやってローリスクローリターンな人生を私は送っていくのだろうか。
いつかは幸せだと思える日が来るのか。
自分の仕事は一生好きになることはないだろう。
そして、そうやって働く自分のことも。
尊厳も、プライドも、威厳もなく、ただ療法士として働いていく。
また、頭がおかしくなりそうだ。
あまり深く考えることはやめよう。