見出し画像

東京ディズニーランドホテルレストラン「カンナ」デイブリーズ(平日限定ランチ)レポ

カンナへの道のり

2023年1月。私は一人東京ディズニーランドに向かっていた。早起きするつもりで5:45に目覚ましをかけたが、起きたのは8:30であった。

しかし私は焦らない。一人で行くディズニーランドはこんなもんでいいのである。それに、憧れのレストランの予約は11:50なので問題ない。優雅に舞浜へゴーすればいいだけなのだ。

高級かつ予約がなかなか取れないことで有名なレストラン「カンナ」。ディズニーランドホテル内にある特別なレストランである。
私が今回狙っていたのは、平日数量限定の「デイブリーズ」という4,200円のメニュー。1月中旬に始まるミニーマウスのスペシャルイベント「ミニー・ベスティーズ・バッシュ!」のランチコースも可愛かったが、お値段6,800円。一度冷静になると私には払えない額である。特に一人だと厳しい。

テキパキと支度をしてランドに到着。この日の目的は、デイジーちゃんにバースデーカードを渡すことだが、デイジーちゃんに会えるグリーティング施設には夕方行くと決めていたので、昼過ぎまで自由行動である。
……と油断していたら、エントランスにデイジーちゃんがいた。カードを見せびらかしたいけど我慢。

ランドはやはりいい。この日はビビッドピンクのニットに同じカラーのネイルを塗っていたので、せっかくだからバースデーカードと一緒に素敵な感じに写真を撮りたい。
ということで、カメラマンキャストさんを探してシンデレラ城の裏手へと向かう。学生の団体を撮影し終わったカメキャスさんに声をかけ、イメージを伝えると素晴らしい技術で撮影してくれた。

そうこうしているうちにカンナの時間になった。プラザパビリオン脇を通りながら、もう一度エントランスへ。久しぶりに再入場スタンプを押してもらい、ランドホテルへと向かう!

レストラン「カンナ」とは

「カンナ」はその名のとおり、花のカンナをイメージしたレストランらしい。初めて来たのでレストランのコンセプトを教えてくださいと言ったら、テーブル担当のキャストさんが教えてくれた。キャストのコスチュームもカンナの赤を基調とし、照明によってカーキにも見えるシルバーシャツとのコントラストが上品である。
内装が非常に気に入った。赤と緑というとクリスマスカラーに見えてしまいそうだが、植物の赤と緑を使っているのでそうは見えず、華やかだが落ち着いた印象だ。

デイブリーズレポを始めます

それでは前段はこんなところにして、デイブリーズのレポを始めよう。結論から言ってしまうが、最高に美味しかった。こんな繊細なお食事は久々である。感動してテーブル担当にあれこれ話していたら、シェフが出てきた。これは後で詳しく書こう。

お品書き。

前菜はキビナゴと茄子が良い

前菜として天使の海老、蒸し鶏、キビナゴの3点盛り合わせ。海老に添えてある茄子の揚げ浸しおいしい。皿いっぱい食べたいよ。
キビナゴたまらんち〜!である。エスカベッシュというのは南蛮漬けみたいなものらしい。酸っぱくて最高なのだ!鮮やかなパプリカの上に鮮やかな菜の花エスプーマの緑、たまらんち。ちなみに私は酸っぱいの大好き人間です。

そしてお重がきた……。

開けるとこんな感じ。下におにぎらずと金平牛蒡が入ってる!圧倒される……。
まずお吸い物!生若布の食感すごい。海鮮のお出汁って本当においしいですね。沁み渡る。

次にポークいくわよ〜!抹茶をまぶしてあるので緑の色合い、ほのかな渋み。そしてここにかかってるアップルジンジャーソースが気が狂うかと思うほど美味しかった。食べてる間は、何!?この甘いのに甘さより香ばしさとしょっぱさが引き立つ……ていうかこの香ばしさ何!?と思っていたのだが、あとでシェフに訊いたらりんごをキャラメリゼしているそうです。その香ばしさか!あとは、照り焼きソースや焼き肉ソースのイメージで味を整えているとのこと。

おにぎらずはプレーンで優等生なお味。シェフによると、ほかの品をしょっぱいおかずのように食べてもらうため、あえて角のない味にしているそう。薄い卵で巻かれた美しいおにぎらず。白米だけではなく五穀米という感じだった。おにぎらずって英語だとライスサンドイッチスタイルなのね、かわいい。
金平牛蒡のトウチーは食べてる時はわからなかったけど、大豆を原料にした中国のソースで、豆板醤などのベースになるらしい。(シェフ談)

しらすのフラン。海鮮茶碗蒸しって感じで口の中でとろける!だが優しくとろけるだけではなく、梅の酸味がアクセントになっていて食べるのが楽しい。

そしてとてつもなく美味しくてひっくり返ったのが、鱈のおかき揚げ。フライドライスクラッカー!あと2個食べたかった。カシュッと歯ごたえがよく、中の鱈は柔らかくてジューシー。衣が本当にうまい。
生七味と練り胡麻のディップも最高。食べてる時、ん、酸っぱいか!?(酸味レーダー過敏)でも生七味と練り胡麻に酸味はないよなあ、と考え込んでしまったけど、後でシェフに訊いたらマヨネーズを混ぜているらしい。
今回のデイブリーズでは、全体的に酸味をアクセントに使っているとのことで、舌をお褒めいただいた。恐縮。

すました顔できっちり仕事するデザート

マチェドニアゼリーというのは、白ワインで作られたゼリーらしい。(もう全部シェフに教わった)
アルコールは無いだろうけどうっすら感じた香りは白ワインだったのか。このゼリー、何の変哲もないように見えるが最後を飾るにふさわしく計算されたゼリーだった。
お重パレードによる塩分多幸感でぼーっとした舌に、みずみずしい爽やかさをもたらしてくれた。量もちょうどよかったのだと思う。

カンナは(高いけど)素晴らしかった

腹八分目でもうちょっと食べたい、また来たいと思わせてくれるランチだった。私の口に合ったというのも大きいだろうが、内装よし、接客よし、平日ランチなら背伸びして行ける金額だしまた行きたい。ご覧のとおり、デイブリーズではディズニーキャラクター感はまったくないので、それを求めている方にはおすすめできないが、私はすごく気に入りました。

キャストさんとシェフに思いを伝える

テーブル担当のキャストさんも対応が細やかで良かった。デイジーちゃんのバースデーカードを見て、「ミニーを置こうと思ったんですが、デイジーですね。テーブルで作っちゃいますね」とディズニーホテルレストラン名物の布ナプキンでキャラクターを作るやつをやってくださった。ありがとう。

とにかくめちゃくちゃよかったですよ、カンナ。ただ、この日は本当に店内にゲストが少なくて、コロナもあって当日キャンセルがたくさん出てしまったせいでかなり静かだったようだ。普段はもっと混雑しているらしい。

店を出る時にシェフが挨拶に来てくださって、上に書いた感想を全部ぶつけた。すごく喜んでくださったようでよかったです。また行きます!ありがとうございました。ごちそうさまでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?