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一風堂の冷凍ラーメン

やっぱり土曜日の昼は麺類だよね。

そうだよね。
異論は認麺ミトメン
USO DEATH嘘です、認めます。

チャーハンも好きだし、カレーも好きだし、ナンでもいい

ある日、私はスーパーで一風堂のラーメンがレンチンで食べれる冷食を見つけた。

麺をレンチンして、お湯を沸かして、スープを溶かして器に入れるだけ。
KA・N・TA・Nカ・ン・タ・ン(バキュン♡)

追いネギ済

土曜日の昼。冷凍庫から買っておいた一風堂の冷凍ラーメンを取り出す。

まずは、袋を確認。麺をレンジで加熱して作る方法と鍋で作る方法の二種類が袋の裏に記載してあった。私は迷わず鍋で作る方法を選択。息子はレンジで作る方を選択した。
私は鍋で湯を沸かし麺を茹でる。息子はレンジで麺をチン。そして息子はスープ用のお湯を沸かした。

私は鍋で麺を指示された時間加熱し、火を止めた。鍋にスープの元を投入して混ぜ合わせる。全てが混ざり切ると丼にラーメンを入れた。そして、テーブルの上に出来立ての一風堂の冷凍ラーメンを置く。匂いに釣られた愛犬ポッキーがすかさず机の上に顔を出そうとするが、私はそれを右肘で阻止する。

危険だ。

ヤツはスナイパーごとき鋭い眼光を私の昼ごはんに向けている。
私は大して長くもない髪をいい女風に耳にかけた。その行為でスナイパーを惑わすことができたかどうかはわからない。髪を撫でた右手ですばやく箸を持ち、白濁としたスープに箸の先をゆっくりと潜らせた。

麺を箸で持ち上げると、少し透明な卵色をした麺が顔を出す。ズズズと遠慮なく音を立てて麺をすすると、豚骨のコッテリとしたスープが麺に絡みながら口の中に広がって、赤味噌の辛味が舌を刺激した。

あ、うま。

私は麺をずるずるとあっという間に食べ切った。
「替え玉」と言おうとしてここが家だと気づいた、なんてことはない。ここはどこからどうみても我が家である。厨房で忙しなく店員さんがラーメンを湯切りしてなんかいない。グラスに注がれた飲み物がよく冷えたルイボスティーでもない。丼も百均で買った落としても壊れない、いつかったかも分からない代物だ。百円で10年以上も長持ちしてくれているなんて、元取りすぎである。

白濁したスープの底にまだ麺はおらんか?と箸で探りを入れるが、もう麺はいなかった。冷凍ラーメンの麺はさすがに店のものとは違うような気もした。若干柔らかかったなと感じた。とはいえ、スープはちゃんと一風堂だった気がする。

しかし、まだスープがいっぱいあるのに、替え玉できないなんてなんてこと!なんてことを思いながら、私はスープを全部飲み切った。丼の底を見て何も文字がないことに一抹の寂しさを覚えた。お店でラーメンを食べるということは一種のレジャーなのだなと感じながら、そっと箸をテーブルに置いた。

私がラーメンを食べ切る頃には、スナイパーポッキーは麺に手を出すのを諦めたのか、不貞腐れたようにソファの上に転がっていた。私はスナイパーポッキーからラーメンを守ったことを誇りに思った。冷凍のラーメンにしては値が張る代物だったが、十分満足できるラーメンだったように思う。

息子も美味しかったと言っていて、調理方法はレンチンでも鍋でもどちらでも美味しいことは間違いないようだ。満足できる一杯だったが、息子には量が足りないようで、その後、前日の残りの豚丼を食べていた。

次回食べる時は、替え玉を用意しておきたいと思う。




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