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「力の作用」が生む3つモデルとは!?

1,同一の「力の作用」によって異なる結果を生む

『アクトン卿は、「一般史は当然、一国民に限られたものではなく、もっと広汎な原因から力の作用に依存する。フランスにおける近代王権の出現は、英国における同種の運動と不可分な一体をなす。ブルボン王家とスチュアート王家とは、結果は異なるにせよ、同一の法則に従ったのである」と述べている。いいかえれば、議会制度は、なるほど英国に生じた局地的な結果ではあったけれども、英国特有のものでなく、英国とフランスにおいて同時に作用した力の所産であったのである。』(「歴史の研究」第1章歴史研究の単位より A・J・トインビー著 )

フランス革命は1789年、イギリス議会の設立は1801年。これが【同一の法則】によって生じた結果である、というのが面白く、興味が注がれました。
このようなことが、現代でもあり得るのでしょうか。

2,同一の「力の作用」によって、異なる反応

『社会はその生涯のおいて、つぎつぎにいろいろの問題にぶつかる。そして各成員はそれぞれ最善の方法でそれらの問題を解決してゆかなければならない、といってよい。一つ一つの問題の出現がある一つの試練を受けることを要求する挑戦であり、つぎつぎに一連の試練をへてふくうちに、その社会の成員はしだいに分化の程度を強めてゆくのである。』(同上)

そして、例として、古代ギリシアの都市国家をあげている。
「人口の圧迫という問題」に対してとった各都市国家のパターンは3つ。
1)コリントやカルキスは、海外の農業用領地として植民地を作って対処した。但し、結果として、生活様式は変らなかった。
2)スパルタ。海外にではなく、近隣のギリシア諸国を征服することで対処を図った。その為、軍国化となった。
3)アテナイ。輸出する為の農業生産の特殊化、手工業を始め、これらの活動で力をもった階級に政治に参加させる政治制度の発達のよって対処した。

これを私の業界に当てはめて考えると、少し乱暴な表現だと思いますが、下記のようなモデルになるかと思います。
1)従前モデル(顧問・スポット契約)で市場拡大 
→ やり慣れている業務が中心で、属人的要素が低め。再現性が高い。数をこなすことができる。
2)専門特化モデルで市場拡大
→ 特定の業務・顧客ニーズに特化したサービス。属人的要素が高め。
3)統合モデル(ネットワーク×多角化モデル)で市場拡大              →ネットワークを利用。隣接業務で多角化し、多面的なサービスを統合することで、あらゆる場面に応じて、顧客ニーズを満たそうとするもモデル

現実には、これらの組合せで運営されていることが多いと思います。

3,3パターンへ分化した後はどうなるか

(1)歴史は繰り返すか。従前モデルは、どういう形であれ、専門特化モデル統合モデルの下に着く形になるでしょう。
 同一組織内で、ウェイト的、役割的に優先順位としては低いと判断される傾向になりがちでしょう。再現性が高いので、別の何かの差別化と組み合わせる必要があるかもしれない。

(2)専門特化モデルは、一見強そうに見えますが、非常に市場が狭いのが難点。また、特化している分、顧客との長期的なお付き合いができない場合が多い。会社経営のバランスを考えたときに、専門特化している分野を活かす為の関わりが必要になるかもしれない。

3)一番厄介が統合モデル。このモデルは、AIを導入するようになると、売上があがれば上がるほど「サービス向上」につながり、仲間が増えれば増える程多面的になり汎用性が高く、再現性も高くなっていきます。

そして、会社経営のバランスも判断しながら、必要なサービスを随時提案していけるので、将来的なこのモデルで業務を行う会社が一番多くなるでしょう。

最速でこのことを実現しようとするなら、あらゆる意味での組織としての規模が大きい方が、有利な状況ではないでしょうか。

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