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しぜんとはじねん?自然って一体!?

今日は、ゴンザブロウさんが「自然」の本を紹介してくれる日だったな。一体どんな本を持ってきてくれるのだろうか、楽しみだ。

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もっちゃん、待たせたのお。君は、岩手の山奥で1年間、廃校に住まわせてもらい研修をしていた事があると言っておったのお。
ゆえにじゃ、この本は少し思い出すんじゃないかと感じてのお。

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「里山から始まる持続可能な未来。これは、確かに面白そうです!
じねんの哲学ですか、しぜんではないんですね。」

「うむ、そこの帯にも書かれておるのお。
現在の人たちは生きることが絶対的な価値じゃ、わしもそうは思っておる。死ぬ事は価値をそこなうという人がほとんどじゃろう。
しかし、里山の中で生きるもの達は、生と死は対立せず日々生まれて死ぬ一連の営みの中圧倒的な生と日常の死がある。
この中に実をおくことで「生」の内実をみたして死を受けいれる事が可能なのじゃが。

もっちゃん、君の中の現代社会には里山のように生死を見つめておったのかのお?」

「えっ?・・・考えたことがなかったようで、実は、川に行くときは考えることもあります。」

「そうか、やはりそうか。君がこの自然の恵みのある川を待ち合わせ場所に選んでおったのでのお。自然とは、哲学者 内山節氏によれば

(自然(しぜん)は明治になってからnatureの訳語として当てられた。
もともとは、じねんと読み
自(おのず)から然(しか)るべきようになる世界をあらわす語。
自然と人間区別なく両者が一体となった世界をあらわしていた

ふむ、これはいわゆる、不自然なものを投入している人為の営みの対極にある考え方じゃのお。」

「つまり、Let it be ですか?やっぱり。」

「是非とも、読んで考えてみると良いと思うぞ。里山でのあり方や、歴史、水俣病、福島原発のことや。有機農業に奮闘する話、宗教信仰ではなく科学信仰をしているのではという提言などと多岐に渡り語られておる。」

「ふぎゃ~~!なかなか難しそうでもありますね。でも、実に興味深い!ありがとうございます、読んでみます!」

「そこまで難しい語り口ではなく、よい例が満載で面白いと思うぞ。また、違った観点からの自然の本を今度はもってこようと考えておるので、楽しみにしていてくれ」

「違う観点?あるがままにではないという事ですか・・・!?」

「いい線を言っておる、まずはこの本を読んでワクワクして次に期待をしてくれると嬉しいのお。」

「はい!!よ~し、この川でまったりと読もっと!」

参考文献 自然(じねん)の哲学 おカネに支配された心を解放する里山の物語 著者 高野雅夫

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