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わがまま奥

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わがままな大奥からつけられたその名も 『わがまま奥』この姫たちがどう奪い合っていくのか。どうやって将軍様に振り向いてもらえるかを書いた物語?
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記事一覧

最終話 姫たちの墓

姫たちの母たちは、最近手紙が来ないことに気づき、殿に話をしに行くことになりました。初めてきた大奥に母たちは何か自分の子どもにあったのではないかと心配になりすぐに殿の下に急ぐのでした。

殿母「よくぞおいでになられました。ささ、菓子と茶を持って参れ。」

母「お気遣いなく。」

母は殿の母に張り詰めた緊張感の中自分の子どものことを話そうとしてはみるものの、自分の子どもを送り出した時の手紙を出すように

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第9話 裁かれる姫

柿「私もう終わるんだ・・・。」

と泣きながら自分の住んでいた城を見ながら思うのでした。

今日は姫が裁かれる日で、殿様とようやく目を覚ました母が一緒に見に行くことになりました。その日ばかしは、町の人々も姫が裁かれるとあって大勢の人々がその場にいました。

「裁きを始める。柿姫よ前へ。」

「周りの姫を陥れた罪と城を逃げようとした罪、その方どう心得るつもりか。」

柿「自分は何も・・・。しって…な

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第8話 姫たちの作戦

 柿「 門番行ったかな。」

 苺「多分行ったよね。」

逃げようとして、門番の様子を伺っていたら、自分の着物の裾に火がついていることに気が付いた。

苺「何か熱い。」

柿「嘘、あんた火がついてるよ。」

何が起こったかわからない苺は騒ぎ始めた。自分の着物が燃えているせいで、自分の身が燃えていくのがわかると、怖さのあまり、大声で泣き始めました。それをなだめる間もなく、柿姫はその場から逃げていくの

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第7話 衰退

 姫の一人が亡くなったことがばれ、上手くいくはずのものが上手くいかなくなった。そんなことをしているうちに、大奥の女中たちの間では、騒ぎが大きくなっていくばかりでした。

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第6話 予想外

 食事係たちは、お膳をみんなのもとに運びに行くのでした。それを見ていた将軍は、橘姫の膳に毒を盛って走り去ったのでした。

「これでやっと、橘姫の子もおりようぞ。これで、私の愛など消えてしまうのだ。」

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第5話 死闘

 次に殺そうとする人を決めている将軍と局がいた。

 そうして、話は進み次の人をどうやって亡き者にするかを考えるのでした。何かにつけてあの子たちは菓子を食べていることが多い。こんなことなら、その菓子に混ぜるのは良いことかもしれないと思ったのだ。

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第4話 姫たちの決意

 桃姫は倒れてもがき苦しんだ後に亡くなってしまうのでした。柿姫と橘姫はそれを目の当たりにしていたがゆえに、ずっと悲しみに暮れていました。一方の苺姫は、あっけらかんとした顔をして二人にこう言いました。

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第3話 復讐開始

 局は、昼食に毒を盛ることを考え付いたのでした。毒はどんな毒が一番効くかを調べさせ、殿にそれをもって食事の時に入れることを企てたのでした。

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第2話 早くも将軍交代?

 局の暴動がおさまると、倒れ込み寝室へと運び込まれたのでした。
 それを見た将軍は、本当にこれが局の最期かと思い込んでしまい、その場で、大泣きしてしまうのでした。すると、局はその泣き声を聞いた瞬間目を覚まし、将軍に対してこう言い放つのでした。
「今は、泣いている場合では無い。悪者はいなくならせればよいのです。」
そう言うと、女中もそれに近づいていきます。
実は、倒れた時にそばにいたのでした。
女中

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第1話 朝のつとめ

 『ほら、目覚めて殿をお出迎えするのですよ。』
と声をかけ、布団を剥ぐと苺姫、桃姫、橘姫、柿姫が目を覚ますかと思いきや、寝ぼけ眼で、暴れだしたのでした。
「私達眠い。」
と姫達が、一斉に女中に向かって口喧嘩を始めるのでした。
桃「このババア若くねえんだから引っ込んでろ。」
柿「このババア死ね」
苺「私があんたの地位奪うから亅
橘「どうして起きなきいけないの」
とそこまで言われた女中は、今までの自分

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こんな大奥があったら

 あるところに、とってもわがままのすぎる姫たちが、将軍様を独り占めしようとする物語があったのでした。
 その名は、『わがまま奥』。
 登場人物
*局
*将軍
*苺姫
*桃姫
*橘姫
*柿姫
*女中
*老婆
など
この中で何が繰り広げられるか乞うご期待ください。