【Vol.325】ネガティブな感情を書き換える!

【本のタイトル】
BRAIN DRIVEN パフォーマンスが高まる脳の状態とは

【著者】
青砥瑞人

【引用文章】
我々の感情は、ネガティブをポジティブに書き換えられる。反対に、ポジティブをネガティブにも書き換えられる。
脳と記憶の状態は、意識的に注意を向け続けなければ「Use it or Lose it」の原理に基づき、神経回路はLoseの方向に向かう。しかし、強い記憶であればあるほどそれが難しい。「意識しないと意識する」ことで、かえって注意が注がれるからだ。それにより一層不快になり。ますますネガティブな感情が悪化する可能性もある。
そこで重要になるのが感情の書き換えである。ネガティブな感情の記憶がこびりついた扁桃体と、それを引き起こす海馬のエピソード記憶の配線を書き換える必要がある。
嫌な人や出来事は、海馬に情景が保存され、それに伴う感情の記憶が扁桃体に保存される。我々の無意識の注意が海馬をアクティブにすると、嫌な気分や感情が扁桃体から誘発される仕組みだ。この情報経路が物理的に存在する限り、それを使わずに退化させるか、配線を書き換えるしかない。
配線を書き換えるには、ネガティブな出来事の記憶を想起さえた上で、同時にポジティブな感情を引き起こすのが鍵となる。
ネガティブな記憶を持つ海馬を刺激すると、扁桃体でネガティブな感情記憶が反応する。だが、ネガティブな出来事の記憶を引き出しているときにポジティブな感情の発露を促すことで、ネガティブな出来事の記憶にポジティブな感情記憶の配線が作られ始める。
感情の書き換えは、単にネガティブなストレスをゼロに戻すためだけではない。感情の書き換えを自分のものにできれば、成長を加速させてくれる。むしろ、成長の文脈で感情の書き換えを習慣づけていると、嫌な出来事が起きた時に、意識的に感情の書き換えを誘導できるようになる。
既に紹介したようにレジリエンスを持った脳を育むには、成功体験の過程で味わった辛く苦しい出来事、その感情をまざまざと思い返す必要がある。そのポイントは同時性だったが、背景には感情の書き換えの原理がある。それを確認し、さらに理解を深めていただければ幸いだ。
故松下幸之助さんの言葉は示唆に富む。
「失敗したところで辞めるから失敗になる。成功するまで続けたら、それは成功になる」
「失敗の原因を素直に認識し『これは非常にいい体験だった、尊い教訓だ』というところまで心を開く人は進捗し、成長する人だと思います」
失敗というネガティブな感情を持っているのに、それに対して「非常にいい体験だった、尊い教訓だ」と思えるのは、まさに感情の書き換えである。これができる人は、認知的な柔軟性が高く、成長することは間違いないだろう。

【具体的アクションプラン】
成長を加速させるために、ネガティブな感情を書き換える!

#自己啓発 #読書記録 #BRAINDRIVEN #青砥瑞人


「人はいつでもスタートラインに立つ事ができる!」そう考えています。たとえ、今まで中途半端な人生だったとしても、多くの失敗をしてきたとしても関係ありません!たった今から頑張ればいい!この瞬間から人生を変えることができるのです!そのことを証明するために、毎日noteを書いています!