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Day235:『ビジネスエリートになるための教養としての投資』

【本について】
タイトル:ビジネスエリートになるための教養としての投資

著者:奥野一成 出版社:ダイヤモンド社

【著者のメッセージ】

■「投資」を知らなければあなたは一生「奴隷」のまま

■「投資家の思想」が日本を救う

・・一人一人が「投資家思想」を持つべきだ

・・労働者の思想では見えなかったものが見えてくる

■投資はビジネスの最良の教科書である

■投資は知の総合格闘技である

・・自分の資産を大きく増やすことができる

・・企業の力を見極めて長期で育てていく投資

■投資とは、自分が働くのではなく、投資先の人に働いてもらうこと

■自分が思い描いている将来のビジネスキャリアを実現するための自己投資にこそ、お金を使うべき

■楽して儲かることは絶対にない

■メディアを通して流れてくる情報で儲かることはない


【WHY】

■日本は少しずつ、確実に貧しくなっている

■令和の時代には、ますます厳しさが増していく

■銀行にお金を預けていても、超低金利の現代では、ほとんど増えないが、投資に回せば12000円、13000円にできる

■日本の個人金融資産は、現預金が53.3%と半分を占めているのに対し、米国の現預金はたったの12.9%

■日本企業の生み出す利益がほとんど伸びていない状態で株価が上がっていない

■資本家マインドが戦後、失われてしまった

■長期潮流に乗っている日本企業は200社あるかないか(全体の5%)


【WHAT】

■教養としての投資

・・投資で成功するために重要なのは「総合力」

・・グーグルで調べるだけでは得られない自分なりの主張を持つことが、ビジネスでは極めて需要

・・ビジネスエリートは、自分なりの仮説構築・検証という思考癖を当然のように持っている

・・幅広い知識を身につけるのと同時に、それを上手に組み合わせて自分なりの仮説を導くことができれば、投資でもビジネスでも成功する可能性がぐんと上がる

・・「他人を働かせる」というパラダイムが投資


■労働者1.0

・労働者としてのマンドセットしか持ち合わせていない人たちのこと

・・「投資をする」という発想がないので、いずれ体を壊す

・額に汗して働くことで得た収入の一部を常に預金に回す

・自らが稼ぎ出した収入の総量を超える資産を形成するのは物理的に不可能

・常に受動的

・自分の時間と才能という自己資産を常に他の誰かに搾取されるのを許している

・言われたことに対して文句を言わずにこなし、与えられた課題に対する正解を探して求める力しかない

・・・潰しが聞かない人間になり、会社にリストラされたら生きていく術がない

・トレードは、労働者1.0と同じ

・富を生み出せるアセットは自分自身だけ

一方、資本家とは

・・お金を出して他人を働かす
・・他人の才能と時間を買う
・・自分で課題を見つけ、変革する力を持っている
・・自分で主体性を持って働ける
・・物事を構想する力に加え、産業構造を理解し、広く世界を知ろうとする意欲を常に持っている


■貧困は遺伝する

・裕福な家庭では、親が子どもに対して積極的に資本家としてのマインドセットを教えようとする

・・資本家としてのマインドセットが根付く

・日本は、貧富の差が固定化しやすい背景

・日本の一般の家庭は子どもに「投資でお金を稼ぐのは悪者が考えること」と教える


■人生100年時代の選択肢

・定年を迎えるまで40数年間の労働期間中により多く稼ぐ必要性

・・22歳から50歳までの収入を増やすこと

・・自己投資を行って、自分の才能を増やすこと、継続的な自己研磨により自分が働く場合の単価を上げる

・会社が倒産したり自分が病気になって働けなくなったりするリスクに備え、自分の才能を伸ばして収入を増やすこと以外にも何か手立てを考える
:投資

・「時間」という有限のリソースを有効に配分する

・・自分が働く

・・自分以外を働かせる→時間こそがその効果を増幅してくれる、短期間で効果を得ることは不可能

(複利効果は、時間の経過とともに雪だるま式に増大するので、60歳になってからでは手遅れ⇄時間という限られたリソースをたくさん持っている若い人は有利)

・自分に投資することで、自己価値が高まり、収入が増えたら、投資に回す


■有能の境界

・私たちの身の回りには、自分ではどうにもならないものがある

・自分が頑張ってもなんともならないこと、自分が影響できることとの間には「主体性」を切り口として線を引くことができない


【HOW】

・長期投資ができる仕組み作り

・・・自分のフローとストックを見直す

●フロー:毎月働くことにより得ている収入
●ストック:毎月のお給料から預貯金などに預け入れて作られた蓄え

預貯金、株式、投資信託、ほけん、将来受け取る予定の年金、自宅が含まれる

結果、フローとストックのバランスにより、どの程度投資にまわせば良いか見える


【WHAT IF】

村上世彰さん(投資家):通商産業省を経て、退官後、4000億超えの資金を運用する投資会社を率いた

投資家だった父が、彼が小学校3年生の時に、大学生までのお小遣いとして100万円をわたした→大学を卒業するまでに1億円に


【響いたメッセージ】

・目先の利益を追い求めて、損をしている

・短期的利益を追い求めて、長期的利益を得る準備ができていない

・「この農地からどれだけの農作物が取れるのか」と考えるのが投資

「この土地がどれくらい値上がりするのか」を考えるのが投機

・投資家になるということは、1を100にする資本主義の仕組みに貢献すること

・数値は未来を語るものではない

・投資対象を選別する上で、一番大事なのは「仮説を立てること」

・強い会社:参入障壁、競争優位性

・情報量が増えるほど、人は考えなくなる

・考えることの総量は、流れている情報の総量に反比例する

・5年以上かけて買う

・「株式優待がお得だから」という理由で投資するな


【アクション】

長期スパンでビジネスを考える

長期視点で投資対象を考える


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