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今夜も死後硬直|その1【てんてこまい】

死語を聞いたときのあの背筋に冷たいものが走る感覚。
しかし、あなたも決してキライではないはずです。
さあ、みなさん。ごいっしょに勉強していきましょう。

栄光の第一回は「てんてこまい」です。

これは私の同僚が、
「いやもう、いそがしくて、てんてこまいだよ」
と、言ったのが耳にのこってしまったのでありますが、
この時代、もはやそんなコトバを使う人は見あたりません。

さて、このコトバの語源ですが、
もちろんわかりませんし、調べる気もありません。
しかし、私なりに予想はしてみました。

その1

むかしむかしのこと。
その年、東北のとある農村は日照りに苦しんでいました。
もう日が照って、日が照って、
これじゃあ、米が全部、古米になってしまう。
と、右往左往したさまをこう呼びました。
当初はてってこまいと言ったのが、
なまって、てんてこまいとして、今日に受け継がれています。

その2

むかしむかしのこと。
京都祇園に「てんてこ」という名の舞妓さんがいました。
非常に美しかったのですが、どうも踊りが苦手。
太鼓にあわせて踊っても、
なにやらあっちへうろうろ、こっちへうろうろ・・
それ以来、祇園では、踊りの下手な人には
「それじゃあ、てんてこのような舞だ」というようになり、
その踊るさまだけが残って、
あせって動き回ることを「てんてこまい」と
言うようになったということです。

その3

むかしむかしのこと。
中国に「てんて江」という名の大河がありました。
(どういう字を書くかは不明)
その年は、雨また雨。
ついにてんて江は氾濫してしまいました。
見かねた時の皇帝が、号令を発し、
国の精鋭達がつぎつぎに土嚢を川に投げ入れ、
見事に川の氾濫をしずめました。
このときの激しい動きが、あまりに見事だったため、
ひとびとは「てんて江の舞」と呼びならわし、
その故事が和の国に伝わり、
てんてこまいというコトバとして、今日に至っています。

う~ん。死語硬直・・・


それではまた。

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