「聞く」は、相手の居場所になっていく営み、という話し。

stand.fmというアプリで音声配信をしています。

2020年の2月から始めてもう約1年になります。

気付けばもう300配信を超えていて、自分でもびっくり。1年間よく喋りました。

僕がこんなに話好きとは思いませんでした。いや、話すのは好きだなとは思ってたんですが、予想以上でした。

今日は、最近アップした傾聴についての配信を載せてみます。1歳の娘がいるんですが、娘が毎日とても楽しそうに幸せにしてるのは、彼女の世界は安心の世界だからで、その安心の世界を作ったのは、何を隠そう親である僕の、0歳から彼女の声を聞き続けた僕の傾聴的態度だ、というなんとも自信過剰な内容となっております。

僕が考える傾聴や人の話を聞くというものの基本はとにかく、相手の言葉を一字一句変えずにそのまま聞くということです。そして、その言葉を口にして、音として、その響きをちゃんと自分に響かせる。口にできないときは、心の中で響かせる。

声がその人です。声の響きが心の響きです。言葉を変えたら響きも変わってしまう。この響きが変われば、その人の心の振れ(響き)に触れることができない。

僕は、娘が「あーあーうー」と喋り始めた時から、この彼女の「あーあーうー」のままそれを繰り返して彼女とコミュニケーションを取ってきました。 

不思議なことに、彼女の声をそのまま繰り返して伝えるとめちゃくちゃ笑顔になるんです!違う言葉を言うと反応がほぼありません。

彼女の言葉を繰り返すと笑顔になるし、また彼女から「うーうーあー」と喋ってくれるんです。

きっと「あ!この世界は、好きに声を出していい場所なんだ!声を出すとそれが返ってくる嬉しいな楽しいな!」と感じてたんじゃないかなと思うんです。つまり自分のままでいていい、安心の世界だと。

それを0歳からずっと続けて今に至ります。ずっと彼女の言葉を口にしてきました。彼女とのやりとりは本当に楽しいもので、娘が笑ってくれる喜び、なんとも言葉にしがたい。

もし僕が、彼女の声を聞いてるつもりで、でも全然違う僕の言葉だけを彼女に返していたら、どうなってたか。もちろんそれは分からない。

自分の声の返ってこない世界は、僕はきっと寂しい世界だったと思います。それは親が近くに居ない、寄り添いの遠いの世界だからです。

同じ言葉を言うことで、僕は娘の側に居続け、娘も僕をそばにいてくれる人と感じてくれていると思います。

今娘がいつも笑顔で楽しそうにしているのは、常に僕や妻を近くに感じてくれているからじゃないかなと思うんです。

「聞く」は、相手の居場所に成っていく営みだと僕は思います。

そんな聞くをこれからも続けていきたいし、発信していきたいと思います。

よかったら配信の方も聴いてみてくれると嬉しいです。

さとし

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