『リフレクションの技術』(西原大貴)を読んで。
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リフレクションという言葉自体は聞き馴染みが薄いかもしれません。意味は「心から望む自分を映す」こと。英語では反射、反映、内省と訳します。脳と心の科学的理論について、読んだ感想を書きます。
本書のポイントは「人が見えてる部分は非常に小さい」という事実です。すべの現実を脳処理するなら、原発並のエネルギーが必要とも言われます。0.1%の見たい部分しか見ず、残りの99.9%は捨てています。
捨てた99.9%を拾い上げる技術、それがリフレクションです。「自分には出来ない」という思い込みは、自身を守ると同時に、悪い意味では現状維持に束縛します。よく考えるという行為はストレスがかかるからです。
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皆さんにも経験がありますか?「きっとムリだろうな」と諦めてしまった過去。こういう判断は日常的に何度も行うので、本当に無理なのだろうか?とは中々考えません。100mを10秒で走ることは即断で不可能だと。
また思考を広げる方法に、「現在が過去を作り、未来が現在を作る」という発想があります。成功した未来を思い浮かべ、過去の失敗はその為の必要な過程であった!と美化する方法です。(未来→過去が肯定される)
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自分の意識が世界を、未来を決定するのであれば、当然嫌なことを言ってくる、いわゆるドリームキラーは天敵です。自身も愚痴っぽくあれば、他人を攻撃しているようで、実際は自分自身をも攻撃しているのです。
まとめると、本書は「自意識の解放」が多数書いてあり、思っていたよりも勉強になる本だと思いました。出来るのに気付いていない、ことは現実にたくさんあるわけです。我々は思っているよりもっと自由でよい!
(958文字)
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