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こむら返りを科学する

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冬になると増える「こむら返り」 とても辛いですよね... なぜなってしまうのか、どうしたら予防できるかをまとめてみました(^ ^)
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こむら返りの科学④どう治すか

こむら返りの科学④どう治すか

今回は、こむら返りを図らずも発症してしまった時の対処法をお伝えします。

通常であれば症状は、数分で治まるケースがほとんど。
ですが、少しでも早く痛みや不快感を緩和したいと思います。

収束させる鍵は、筋紡錘と運動ニューロンの活動性を減らすことにあります。

対処法①ストレッチング筋収縮が生じた筋肉を他動的に伸ばすことで、ゴルジ腱器官を刺激。脊髄の抑制神経を介して、運動ニューロンの活動性を抑制して

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こむら返りの科学③予防【栄養編】

こむら返りの科学③予防【栄養編】

今回はこむら返りを科学する=有痛性筋攣縮について、強いエビデンスはないものの効果的な報告があるものなどを参考にした、予防法をお伝えします。

前回同様、予防できるかもしれないという可能性の範囲を脱しません。ご理解ください。

筋疲労を生じにくくさせる「運動前の糖質摂取」

糖質は筋肉を動かす重要なエネルギー源です。

運動前の糖質摂取により持久力が向上することには多くのエビデンスが存在します。

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こむら返りの科学②予防【運動編】

こむら返りの科学②予防【運動編】

こんにちは!
前回お話しした”こむら返り”の予防法(運動編)についてお話ししていきたいと思います。

有痛性筋攣縮=こむら返りは、運動中や運動直後、運動を行った日の睡眠中に発生することが多くあります。
要因としては前回ご紹介した筋紡錘と運動ニューロンの連携の不具合とする他、筋疲労や脱水、電解質異常などが考えられています。
しかしながら、科学的な裏付けは不十分で一定の見解は得られていません。

予防

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こむら返りを科学する①原因とメカニズム

こむら返りを科学する①原因とメカニズム

こんにちは!
冬になって夜中に足が攣って起きてしまう方も多いのではないでしょうか?

今回は“足がつる”とか”こむら返り”といわれる「有痛性筋攣縮」についてお話ししていきたいと思います。

脱水や電解質不足が原因で起こるとされる説が根強く残る一方、実は明確にはその原因が明らかにはなっていません。

近年の研究では、“こむら返り”は、筋肉そのものではなく運動神経系の器官に起因することが多く示されてい

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