Sawako Sasaki

オランダ暮らし。波乱万丈人生も穏やかになってきました。子がひとりいます。自由に生きてい…

Sawako Sasaki

オランダ暮らし。波乱万丈人生も穏やかになってきました。子がひとりいます。自由に生きています。 https://www.paraplu-creation.com/

最近の記事

料理不得手払拭への道

前にも書いたかもしれないが、忘れやすいので許してほしい。 私は料理があまり好きではない。そして不得手でもある。 かれこれ9年ほど前に離婚し、以来共同親権で子育てをしているので、隔週で子が家にいる。子がいる週は料理が好きではないとはいえ、さすがに栄養バランスがな・・・と思って最低限頑張って作ってはいるが大体の場合は気が進まない。一度、何故自分はこんなに料理に対して気が進まないんだろうと考えてみたことがある。そして『料理』とはいってもいろんな工程が重なっていることに思い至った。

    • 「匂い」と「音」

      例年以上に仕事に忙殺されている2023年なのに、逆に何故noteを始めてしまったのか?それは書きたいことを存分に書きたいから、なんですよねぇ。 140字(実際はそれよりかは多いが)のコミュニケーションに慣れきって、長文を書くことが面倒くさく思い始めて、気が付いたら自分の気持ちをこころゆくまで書くということからすっかり遠ざかっていた。これは承認欲求なのかしら。どちらかというと心の整頓、という感じが自分ではしているが。 今回は、匂い(臭い)と音の話をします。 私はどうやら鼻

      • 「Heartstopper2」ひとつだけわかっていることがある

        満を持しての、ようやくのHeartstopper Season2の配信。 原作はアリス・オズマンの漫画なのだそうだが(未読)、Netflixにて昨年ドラマ化された。ゲイ・レズビアン・アセクシャル・トランス・・・LGBTQ+に焦点を当てた青春ドラマになっている。 主人公のチャーリーはゲイ、そのチャーリーと親交を深めていく相手ニックはバイ(最初は自覚がない)。チャーリーの友人たちは、トランスで男子校から女子高に転校するエル・本の虫でアセクシャルなのかなと思わせるアイザック・友

        • 「The Last of Us」ペドロパスカル愛

          子に猛烈絶賛リコメンされたので、HBOでThe Last of Usを観てみた。 ゲーム原作なんだね、っていうような予備知識も一切なく観始めてたけど案外面白く引き込まれて一気にS1を観終わった。キノコの菌に感染した人間はゾンビ化して他者を噛み、菌の増殖がパンデミック規模で進んでいく世界の話だった。個人的にはゾンビジャンルにはさほど興味がなかったのだが、コロナ禍を経た今、パンデミックの話は現実味が尋常じゃなかった。 菌保持者に噛まれたのに本人はゾンビ化せず、傷も癒えたEll

        料理不得手払拭への道

          母と私

          改めて母の話をしたいと思う。 母は何でも器用に出来て、運動神経も良くて、雑学の人でもある。性格は頑固で我が道を静かに貫いているがその自覚はない。マメさはない。数人のとても仲の良い友人がいる。趣味は手芸・読書・睡眠。父が亡くなって以来数年落ち込んでいたが、最近ようやく浮上の兆しがみられる。数年前に乳癌を患い片方の胸を全摘したが、その後ガン発症はなく、まずまず元気にやっている。 幼い頃の私はとにかく自己肯定感が低く、怖がりで、自信もなく、常に母にまとわりつき、意見を乞うていた

          「The Tale」小児愛は病であり犯罪である

          先日Twitterで女子中学生グラドル(?)の写真撮影会の様子、というツイートを見た。おぞましい光景であった。大の大人の男性が、水着姿の、制服のミニスカート着用の女子中学生に、間近で(何なら真下から)カメラのレンズを向けていた。落ちるところまで落ちたな・・・と暗澹たる気持ちになってしまった。 そのイベントに県議の介入があり中止が決定し、そのことに文句を言っている人のツイートもいくつか見かけた。今までも開催されていた、だの、女子中学生も同意してのイベントだ、だの、果てはイベン

          「The Tale」小児愛は病であり犯罪である

          最期といわず、死ぬまでずっと

          人生の最期に何が食べたいか、という問いがある。 最期って?その時の自分のコンディションは?それって今自分が一番好きな食べ物ベスト3とかとは違うんだよね?と思いながら、その問いを見つめていることが多い。重病に罹っている場合の「最期」だったら食べられないものが殆どであろうし、何らかの災厄が降りかかってきている場合の「最期」には選択の余地などなさそうだ。 でも、じゃあ好きな食べ物ベスト3は?と問われてもそれはそれで、「うーん、今日付けのランキングでいい?」となる。私には絶対定番

          最期といわず、死ぬまでずっと

          大抵のことは「大丈夫で差し支えない」

          苦手だったり出来ないことが、私の場合、一般的な人々の基準より多い気がしている。今パッと頭に浮かべるだけでも、苦手なのは飛行機、コリアンダー、度を越えた量のにんにくもしくはシナモン。出来ないことは、逆上がり、スポーツ全般、自転車には全然乗れるが最低片足がついていないとちょっと怖い。水泳も出来るが足がつかない場所での水泳は心許ない気持ちになる。 苦手なことや出来ないことが多いと、生きにくい。若い頃は特にいちいち大変な思いをしていた。私が小学生の頃は、逆上がりが出来ない子は、見せ

          大抵のことは「大丈夫で差し支えない」

          「PLAN 75」ほんの少し先のディストピア

          75歳以上の高齢者に安楽死を勧めるというディストピア日本を描いた映画「PLAN 75」を観た。 良くも悪くも日本らしい静かな語り口の作品で、最後に至ってはちょっと観る側に委ねて投げ出しすぎなのでは?という感想も持ったのだが、このディストピアはほんのちょっと先に本当に起こり得るんじゃないかというリアリティが確かにあり、重たい気持ちになった。 私の母は77歳で、4年前に夫を亡くし、独り身となった。娘(私)は海外住まい、息子(私の兄)は母の家の近所に住んでいて毎晩のように母を訪

          「PLAN 75」ほんの少し先のディストピア

          結果的にめっちゃいいひと

          私の父は、4年前の9月に亡くなった。4年も経つなんて信じられない気持ちがする。父の生前、父母はなんだかんだと小さく喧嘩しながらも仲良く暮らしていたし、周囲には「たいへん仲の良い夫婦」という評価を得ていた。 しかも晩年1年半ほどは、母は自宅介護となった父を介護士さんや理学療法士さん、お医者さんと共に支えきり、家がどこよりも好きだった父は本当に穏やかになり、今までよりもさらに夫婦仲良く過ごしていたようだった。だから父が亡くなった後の母はこちらが本当に心配するぐらい落ち込んだし、

          結果的にめっちゃいいひと

          「NCT」私に推しが出来た話(完結編)

          前編、中編に続き推しの話にお付き合いいただこう。 コロナ禍で数多のアーティストのワールドツアーが中止になっていた時期に、NCTを好きになった。そのころに発表されていたNCT 127(別ユニット)のワールドツアーの日程にはなんとオランダ、アムステルダムが組まれていたのだが、それも結局中止になった。 アイドルのコンサートに最後に行ったのは小6だったか中1だったか。 その後洋楽の世界にどっぷりハマっていき、ライブハウスやクラブなどには足繫く通っていたが、アイドルのキラキラしたコ

          「NCT」私に推しが出来た話(完結編)

          「NCT」私に推しが出来た話(中編になりました)

          前編を読んでいただけた、多少なりNCTに興味を持っておられる方にのみこの後編を読んでもらえる、という気持ちで書き続けます。 『後編は、「とうとうNCT Dreamのコンサートに行く!」「私的推しという観点」この2本でお届け予定です!』と前編にて言いましたが。 まずは「私的推しという観点」について先に述べよう。もしかしたら「とうとうNCT Dreamのコンサートに行く!」は次回になるやもしれぬ・・・とにかく私にとって推しとはどういう存在なのか、ということについての話をまずし

          「NCT」私に推しが出来た話(中編になりました)

          「NCT」私に推しが出来た話(前編)

          NCTについて何から話し始めればよいのかわからない。 ので、まずは私がNCTに出会った話をしたい。(あ、先に断っておきますが今回は長くなります) ちょうど2年前に突如として私には推しが出来た。K-POPアイドルのNCTというグループである。きっかけはTwitterでとある方のブログを読んだこと。その方はNCT推しで、NCTの魅力についてその記事の中でたっぷりと語られていた。いろんな言葉が胸に残り、俄然興味が湧き、「ではNCTとやらを見てみよう」と思い立ち、手始めにMake

          「NCT」私に推しが出来た話(前編)

          香水遍歴

          私が香水を好きになったのはいつ頃からだろう? 学生時代はなんとなく流行っていてオシャレそうなモノに適当な気分で手を付けていたような記憶がある。アニエスベーのルベーとか、資生堂のウィアーとか。 意識して選び出したのは社会人になってからだったかな。 当時付けていた香水はクリニークのハッピーだったり、オリジンズのジンジャーセンシャスセント、スプリングフィーバー辺りはリピートしていた。エリザベスアーデンのグリーンティーはカナダに住んでいた頃付けていた記憶がある。ポールスミスを付けた

          境目が曖昧になる

          夢をよく見る。 将来の、とか未来の、の方の夢ではなく夜寝ている時に見る夢です。 よく見るし、翌朝内容を詳細に覚えている夢も多い。夢の中の自分は、中身は自分であるが外見は全く自分と違っていたりする。俯瞰的視点で見る夢もある。登場人物は友人、著名人から、全く会ったことのない架空?の人まで様々。夢の中では日本語で話していることもあれば、英語、または蘭語の時もある。はっきりした言語でなく概念で「会話」していることだってある。 場所も、今まで生きてきて行ったことのある現実に存在する

          境目が曖昧になる

          不得手なことがたくさんある

          私には不得手なことがたくさんあるが、比較的近年自覚したのは「他人に何かを勧めることが苦手」ということ。 それが大得意な人も勿論いて、私の周りにもおすすめをさりげなく教えてくれる友人や、さりげなさは皆無で力強くグイグイとおススメしてくるタイプの友人もいる(本人もその点確実に自覚している)。勧められた物事によってはすぐ乗ってみたり、ちょっと関心を示したり、ごくたまにはさほど興味を持てないままのこともある。 そうして周りのおススメ大得意の友人たちを観察していて、眩しいような気持

          不得手なことがたくさんある