見出し画像

観られているという意識が選手を成長させる ”2015/2016 監督1年目”

2015年秋、三重バイオレットアイリスの監督になって半年と少しが経過。10月の和歌山国体から日本選手権まで2つのトレーニングサイクルを経て日本選手権・本番を迎える。

この期間に、JHL開幕前の記者発表、メンタルトレーニング講習会、四日市での中学生講習会、キッズチャレンジ、おりひめジャパンの熊本合宿サポート、トライアウト、花菖蒲スポーツフェスティバルなど実施した。

トライアウトに関しては下記のnoteで纏めてある。

今回は三重県内の中学生、小学生が参加してくれた中学生講習会&三重花菖蒲スポーツフェスティバルについて、触れておこうと思う。

中学生対象ハンドボール講習会

11月14日(土)のこと、三重県四日市市の中学生約130名を対象にしたハンドボール講習会を実施。ハンドボールのトレーニングを約80分、体力要素に特化したトレーニングを約40分。合計約120分。

画像5

下記のような要素を散りばめながらのプログラム構成。

「ハンドボール」
・DFの基本姿勢
・ボールハンドリング
・ステップ&ジャンプでのスローイングの基本動作
・シュートの4つのタイミング
・ポジション別トレーニング
「体力要素」
自分の身体を思った通りに操作。より正確に、より速く、より大きく、よりしなやかに。そして何よりもケガをしにくい動きつくり。

僕が全体の進行役、バイオレットの選手たちがデモンストレーター&各グループ担当。

全体に対して僕が説明してバイオレットの選手がプレーを魅せる。それを各グループでトレーニング。各グループには1,2名バイオレットの選手がサポート役に付く形で進行した。

三重花菖蒲スポーツフェスティバル

11月22日(日)、三重花菖蒲スポーツフェスティバルを開催。小学生が約80名、ご父兄&指導者が約40名。合計120名ほどの参加。参加費はお弁当代&保険代込みで700円/人。

キッズセミナー&栄養のお話は誰でも参加OK。ハンドボールやっていなくても参加可能。お昼からのハンドボールは三重県内でハンドボールを頑張っている小学生が対象。

画像4

四工アカデミー、亀山ハンドボールスクール、元気アップこもの、笹川ハンドボールクラブ、鈴鹿ハンドボールスクール、ヴィアティンMHCのみんなが元気いっぱいに集まってきてくれた。

花菖蒲スポーツフェスティバルは全部で三部構成。

9:15~11:15 キッズスポーツセミナー
11:30~12:30 ランチタイム&スポーツと栄養の話
13:00~15:00 ハンドボールセミナー

バイオレットの選手たちの栄養サポートをしてくださっている「鈴鹿大学短期大学部スポーツ栄養サポート研究会Grow up」&「おふくろさん弁当」の皆さんが三重県の子供たちの為にと手を差し伸べてくれた。

画像2

自分たちの取組みを地域&子供たちと共有。

栄養士の梅原先生の監修&おふくろさん弁当madeの愛情たっぷり&栄養たっぷりのお昼弁当。

画像1

普段バイオレットの選手たちが食べているお弁当と同じものを美味しそうに食べる子供たち。

画像3

おなか一杯になった後は、お待ちかねのハンドボール。スローイング動作。シュート(4つのタイミング、角度、出どころと目線)などを中心に各チームにバイオレットの選手が2名ずつ付いて進行。

「観られている」という意識が選手を成長させる

公式戦前の大事な時期ではあるが、クラブと選手の存在や取り組みを一人でも多くの皆さんに知ってもらう事にも繋がるので、こうした取り組みは我々に取って非常に大切だと感じている。

実はこうした地域交流イベントの最後には即席のサイン会があった。自然な形で選手と地域の皆さんが交流する時間ができて、現在のホームゲーム後のサイン会の雰囲気に繋がっているのではないかと感じている。

またこうしたイベントの直後に、バイオレットの選手たちが子供たちの目の前で公開練習を行うようにしていた。さっきまで自分たちが教わっていたのと同じようなメニューを目の前で本気で、展開していくTOPリーガーのバイオレットの選手たち。

イベント準備と当日の運営だけでも大変なのに、この頃から選手たちは本当によくやってくれていた。いい意味で「自分たちは観られている存在なんだ」と言う意識が、選手の成長に繋がる。

長期一貫指導(パスウェイ)

この頃から現在に至ってもまだ実現できていないが、この年代からしっかりとコンセプトを持って、長期一貫指導をできると最高だなと思う。クラブチームと地域が連携して、子供たちの為にもやれることは多い。

今はまだ年に数回かもしれないが、これが月一回になると継続性が生まれてくる。週一回くらいなってくると本当の意味での長期一貫指導、そして普及、発掘、、育成、強化が実現できるのではないだろうか。

いずれは、その中からバイオレットの選手、日本代表の選手、日本を飛び出す選手が誕生してほしい。未来への種まき。急がば回れ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?