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「ダボハゼのように喰らいつけ」学習法で、私は変われました-私の座右の迷


 もう30年以上も前に、自己啓発の本で、「どんな知識や学びにも、興味を感じたら、ダボハゼのように喰らいつけ」という、表題の言葉に出会いました。以来、何かを学ぶときの座右の銘(迷?)になっています。

 硬いものでも、柔らかいものでも、分野、フィールドを問わず、何かを学ぼうか、どうしようかと迷ったときには、

 「ダボハゼのように、とにかく喰らいつけ、そして、一度喰らいついたら、放すな」

というものです。


 それで、何か喰らいつくものはないかと、本屋さんの書棚を、端から端まで眺めたことも何度かあります。

 このようなスタンスで、あれやこれやの分野に手を出し、顔を出しました。安心できて、後々の勧誘がしつこくなさそうな無料セミナーなんかにも積極的に足を運んできました。

 ダボハゼのように喰らいついて、後悔したことは、これまでほとんどありません。

 消化不良とか、好みに合わないということで、長続きしないものも多くありましたが、思いがけず、自分の中に潜在していた関心が引き出されて、未知の豊穣な世界に立ち入るきっかけになったこともあります。

 例えば、思いつくままに挙げますと、宮本常一の民俗学の世界、モンドリアンの抽象絵画、エドワード・ホッパーのナイトホークス、印象派はゴッホ、シスレー、二胡、白浜、熱海、有馬温泉、井の頭公園、武蔵野、禅の世界、高野山、京都、金沢、奈良、仏教、口先ゴルフ、魚釣り、韓国ドラマ、韓国語、趣味としての英語、アメリカ、ディベート、図解術、そば打ち、などを、喰い散らかしてきました。
 
 30代から40代は、エネルギッシュに喰らいつくスタンスでやってきましたが、50代以降になり、自分の関心や好みが絞られてきました。それらを中心に、落ち着いた学びを、少しずつ、長く継続して楽しむようになりました。

 
 今では、ダボハゼも、ずいぶん年を取りました。歯もせっせとケアをしないと、いざというとき、喰らいつくこともできません。

 最近は、ミシュランの星などを見て喰らいつきたくなることもあり、お口の健康管理には注意しなければと思っています。

 とはいえ、「ダボハゼのように喰らいつけ」なる言葉が、自分の人生を左右するとは、思ってもみませんでした。ちょっと、上品さに欠けるというか……。

 「人生さまざま……人それぞれ……」ですよね。
 
 
 これが私の、もう一つの座右の銘です。

(注)画像の魚は、ハゼ類ですが、ダボハゼではありません。探したけれど、適当なものがありませんでした。あしからず。

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