トップガン マーヴェリックのネタバレ感想日記
【前回のあらすじ】
前回の日記の時点でIMAXで2回も観に行っていたんですが、１か月経った現在、IMAX５回、Dolby Atmos１回の計６回に増えました。本当は 4dx SCREENも観たかったんですが、この連休、シネマサンシャインのアプリ先行を使って予約チャレンジしても、人気すぎてエラーエラー繋がらない、やっと席選択の画面にいったかと思えばリアルタイムで席が埋まっていくからまたエラーエラーで席を取れない事態になり、何とアプリ先行予約が開始６分で完売に。1日1回の上映では明らかにたりてないよ…増やしてくれぇ…。
まぁそんな話は置いとくとして、今まで、同じ映画を何度も観た記録が「鬼滅の刃 無限列車編」の3回だったので、倍ですよ、倍。こんなに映画に夢中になったの、初めてかもしれない。
前回の日記では「できればIMAXで観て」と書いていますが、さすがに回数が減っているので（そして休日は軽率に満席とか出してるので）難しいかもしれない。せめて映画館で観てほしい……。配信で観るとしょんぼりするタイプの映画だと思うから。
普段同じ映画で２回も日記をしたためたりはしないのですが、クソでか感情を持て余しているので、軽率に書くことにしました。
もう公開から１か月以上経っているし、ネタバレも遠慮なくしていくよ！（まぁ、ネタバレに関してはいつもさほど遠慮していないけど）
とにかくひたすら画面がすごい
これにつきる。戦闘機のシーンが全部すごすぎる。
戦闘機コクピットのシーンは、俳優が実際に飛行中の戦闘機に乗って撮影したというだけでだいぶヤバイのに、その戦闘機のシーンこれでもかというほど多い。IMAX音響で観ると、こちらまでGがかかっているのかと錯覚するレベル。
マーヴェリックと訓練生たちの実力チェックの段階からすでに色々すごいのだが、クライマックスのミッションシーンは、あまりにすごすぎて開いた口がふさがらなくなってしまう。
ミッションクリアに必要な奇跡１と奇跡２を達成してヤッターー！ってなったところからの、ミサイル、防御、ミサイル、防御！！！
まさに棺桶ポイント。色々言われがちななっちの翻訳字幕だけど、棺桶ポイントに関しては割と名訳ではないかと思います。こんなの絶対棺桶入っちゃうよ！！マーヴェリックですら（ルースターを庇ったからとはいえ）撃墜されちゃうんだよ、マジで棺桶ポイント！！
それでもトム・クルーズ演じるマーヴェリックは、絶対的主人公なので、棺桶ポイントを生き延びるし、化石のような旧型Ｆ－１４で最新鋭の第５世代機とドッグファイトして勝っちゃうんだなぁ。なんだ、どういうことだよ。マーヴは不死身なのか……。
ところで、字幕では「マーヴェリック」ってなってるけど、実際に俳優が叫んでるのは「マーヴ！」ってあだ名になっているのかわいいですね。
物語がシンプルなのに上手い
トップガン マーヴェリックのストーリーは非常にシンプルで、ならず者国家がひそかに建造している濃縮ウランのプラントを、危険になる前に破壊するミッションを遂行するというもの。
前作では割と唐突に敵が出てきたけれど、今作ではミッションのための訓練から始めています。敵国がどこかがふんわりしているのは、前作と一緒だけど……。
シンプルな中にも、様々な要素が盛り込まれています。元カノとの恋であったり、親友の遺児であるルースターとの確執であったり、僚機のアイスマンとの友情であったり。
何よりも、海軍パイロットとしてしか生きられないマーヴェリックという男が、居場所を追われて、挫折を経験しながら、再び命がけのフライトに挑戦していく筋の通ったストーリーラインが良い。
ストーリーの筋が、この作品のキモである戦闘機のスカイアクションシーンを邪魔していない。ポスターに書かれていた「誇りをかけて飛ぶ」というコピーが、ストーリーのすべてを表している。
元も子もない言い方をすると、いい歳のおっさんが己のすべてをかけて超高難度ミッションをクリアする話なんですよ。難解な世界観も冗長な説明シーンもなく、すっとお出しされる「お約束をCG頼みではないリアルで描写した映像」が説得力を持って殴ってくる。世界観を広げるだけ広げて回収されないような作品ではない。「こういうのがいいんだよ」と、言える安心感。大事です。
あと、ハングマン。お前はちょっとおいしいところを持っていきすぎだ。好きになっちゃうだろ。
最後の全員でマーヴとルースターを囲んでうれしそうにしているシーンを観たら、感無量の気持ちになります。この物語はハッピーエンドなんだ。
前作へのリスペクトが半端ない
私は３回目を観た後にやっと前作を観たのですが、前作を観てからあらためて観ると、ものすごいリスペクトシーンがたくさんあってすごい。
まず、Danger Zoneが流れるオープニングシーンが、完全に前作のオマージュでしたし、ところどころに「これ、前作でも観たな！」がちりばめられている。
マーヴェリックの親友、グースの息子であるルースターが、父親と同じようにピアノを弾き語りして歌っているシーンとか、前作を観ていればあの時のマーヴェリックの表情の意味がわかるな！ってなりますね。
あとは最後のミッションに挑む時に、逆光の中で戦闘機が降りてくるシーン（ウォーロックの「本領発揮を」のシーンですね）も前作のオマージュですね！！
前作を観ていなくても十分楽しめる（前作知識が必要なところは、マーヴェリックの中でもちゃんと引用されているシーンがある）のですが、前作を観ておくと解像度が上がります。１作しかないから観るハードルも低いしね。
「うーん、でも契約している月額配信サービスじゃ、配信されてないんだよなぁ……」っていう方も、大丈夫です。
Gyao！で単品WEBレンタルできます。私はこれで観ました。（2023年4月28日(金) 23:59 までだそうです）
でもまぁ、前作観なくてもじゅうぶん面白い作品だと思うので、「前作観てからって思っているうちに終わってた……」ってなるよりかは、今すぐ劇場に行って観てほしい気持ちです。さすがに上映回数も減っているので……。
あと細かい好きなところ色々
他にも細かいトップガンマーヴェリックの好きなところ色々。
・ペニーの酒場から放り出したマーヴが教官として出てきて「ｱﾁｬｰ……」ってなってるハングマン
・ボブが頼りなさそうな顔をして結構言うことは言うところ
・フェニックス姐さんが恋愛要員とかでもなんでもなく、ひたすら優秀なパイロットなところ
・ペニーに窓から追い出された後にアメリアに、めちゃくちゃ冷たい目で「今度はママを大事に」言われるマーヴ（劇場でも笑い声があがっていた）
・アイスマンの葬儀の時にマーヴが制服につけてるえげつない量の勲章・メダル
・ウォーロックおじさんが、ちょいちょい上官のサイクロンよりもマーヴの方に共感してこっそりガッツポーズ決めたりしてるところ
・第５世代機が謎の動きでミサイルよけるところ。何その動き……。
・ルースター＆マーヴの「曲芸を見せてやれ」「いいとも」「やりすぎだ」の即落ち２コマ劇場。
・いいところもっていき男ハングマンのフライトアテンダントセリフ
あっ、これ、書き出してたらキリがないやつですね。いくらでも言えそう。
劇場で何度も観ているのに、観るたびに細かい好きなところが
Twitterではタグもあるので、気になった方は覗いてみてほしい。
映画館で観られるうちに観てほしい
長々と書きましたが、『トップガン マーヴェリック』は、配信で観たらきっと「そこまで騒がれるほどのものかな？」となってしまうタイプの作品だと思います。小さな画面だと迫力が半減どころじゃないから。
映画館なら、迫力満点のドッグファイトや戦闘機コックピットのG負荷の様子などが、つぶさに感じられるのです。
だから、映画館で観られるうちに観てほしい。配信で観て「あー、映画館で観ておけばなー」となるのは、ちょっと悲しいから。
Yahoo!映画で、公開から１か月以上たっても4.7点という高得点を維持しているのも、すごいことですよ、これは。こんなの初めてみたよ。
私は『トップガン マーヴェリック』という映画を劇場で観られたことを、生涯忘れないと思う。
映画は体験なのだと思い出させてくれた作品でした。ありがとうトップガン。ありがとうトム・クルーズ。私はこの映画を観られて幸せです。
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