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Lonely Lunch l 一陣の風のように

 定期的に逢っている女性がいる。
 彼女は今、精神的に辛い時期だ。
 私が最も追い込まれて、睡眠障害になった時期を支えてくれて、励ましてくれた彼女を元気つけようと、機会をみては訪問している。
 残念ながら今回は叶わなかった。
 お化粧も途中で、外出しようと頑張っていたのは、判る。
 そんな時は無理をさせちゃいけない。手作りのケーキと冷凍したカレーソース、島の地元野菜を手渡した。
 仕方なくさらに長崎市に走って、予約していたBistroで独りランチになった。予約客しか入れないので、丁寧な調理と接客が定評のお店だ。それで手持ち無沙汰に厨房の女子とお話しをして、それなりに楽しかったが。
 やっぱり物寂しいね。

離島からフェリー3時間、荷物満載で100km

 
 時間というものが、特効薬とかいうけど。 
 どうにも遅効性でご利益が見当たらない。
 経験があるので、それはよく理解できる。
 私の場合は、身辺を整理して離島に移住してから気持ちが入れ替わった。それまでは乳白色の濃ゆい霧のなかを歩むように、色々なことに踏み出す一歩に躊躇いがあった。
 離島に向かうに当たって、離婚後の寂しさを慰めてくれた愛犬と、身が裂かれるような別れをした。その辛さも彼女は受け止めてくれた。
 ここに一陣の風が立って、彼女を覆う霧が散ったらいいなと思う。
 あわよくばその風になりたい。

さつまいもと大根のスープ


ヒラスと季節の野菜


青さと雲丹のクリームパスタ

 多分だけどこのレシピの着想を頂きました。
 自己流になるけど、また料理してあげるね。

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