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それには理由がある

昨日はいらだっていた。記事の最後で「ちゃんと寝よう」と宣言した。

宣言通りちゃんと寝た。だいぶ寝た。寝過ぎたくらいだ。起きたのが昼だった。あまり褒められた生活態度ではないが、私の心の荒ぶりを鎮めるためには必要な睡眠だった。

この「あまり褒められた生活態度ではない」という一文だが、明らかに他人の視線を意識して書かれている。他人から見てだらしないからやめようと言っている。誰とも決まっていない誰かの顔色を窺っている。

私は体調を崩しやすい。体調が崩れると生活のリズムも崩れやすい。そのため寝過ぎてしまうこともよくあるのだが、その日に用事など、やらなければならないことがないのなら、長めに寝てたっていいじゃないと思っている。無理に起きていても、集中力や持久力も保てず、機嫌も悪くなったりする。

体調を崩しやすいという私の事情など他人は知らないのだから、昼まで寝ている私はだらしないと思われるだろう。でも、事情を知らないような関わりの薄い他人に何を思われようとも、別に構わないではないか。事情をわかって、それでも関わってくれるような誰かを私は信頼し、大事にしたい。そんなふうに理解してくれる誰かが少しでもいれば、それでいいのではないか。

自分基準で考えると信じられないような物事であっても、それを行っている本人はちゃんと理由があったりする。何かおかしいなと思っても、そのような行動を取るに至っている背景を想像してみることが必要だと思う。

だから他人のよくわからない行動は何であれ許せ、と言っているわけではない。何か理由があるのだろうな、私には理解できないけれど。でいいと思う。それが好ましくないならば離れればいい。それが自分に明らかな害を及ぼしてくる場合や、法を犯している場合には対策が必要だと思うが、そうでなければ「そんな人もいるんだな」でいいのだ。

私は私なりに、自分にとって良いと思われる行動を取ろうと努力している。だが、うまくいかないことが多い。それを反省するのはいいとして、他人の目を気にして自分を責め過ぎることはない。いろんな理由で人はできている。


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