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「国名の正体」

私がこの本を書くきっかけになった「国名」は二つあります。
一つは「エクアドル」。もちろん国名は以前から知っています。しかし恥ずかしながら、世界地図の上のどのへんにあるのか、いま一つハッキリしていなかった(あくまでボンクラな私が、ですよ)。ところが国名の意味を知るとそれがわかることに、
「そうだったのか!」
と膝を打ったのです。
もう一つは、以前の北京オリンピックの入場式。各国の選手団の先頭にプラカードを持った女性がいますね。北京ではこれがすべて、中国語での漢字表記でした。その中に「黒山」というのがあったのです。
「黒山? 黒山? …そんな国があったかな。黒い…山、だろ?」
テレビで見ながら考え込んだ私は、
「……そうか! モンテネグロだ!」
と理解しました。この時、私の脳内は「ユーレカ!」という状態でして、裸で走り回りたい気分でした。
「そうか、世界の国名にはみんな意味があるんだ!」
という当たり前のことに、今さら気づいたのでした。そこでそのすべてを調べた本です。

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世界196の国と5地域の名前について、その意味を調べました。テレビのニュースや新聞で外国の国名が出てくるたびに、「どういう意味だ?」と調べてみると、親近感がわきます。
人も国も、まず相手のことを知ることから相互理解が進むんですよね。いたずらに怖れたり、嫌ったりする前に、まずは知ること。

するとひるがえって「じゃ、我々の日本という国名はどうなんだ?」という疑問がわいてきますね。「にほん」なのか「にっぽん」なのか? なぜ世界では「ジャパン」なのか? 自分の国のことだって意外に知らないことに愕然とします。
この本は、世界の国名を調べながら、実は一貫して日本という国名について考えています。これ以前に出した「日本の伝統」についての本からの延長線上にある本なのです。
ご興味あれば、ぜひ!

お読みいただき、ありがとうございます。本にまとまらないアレコレを書いています。サポートしていただければ励みになるし、たぶん調子に乗って色々書くと思います! よろしくお願いします。