カッチーニのアヴェ・マリア (Caccini’s Ave Maria)
今日は私の大好きな曲の一つである「カッチーニのアヴェ・マリア」について書きたいと思います。
とても有名な曲なので、ほとんどの人がこの曲をどこかで聴いたことがあると思うのではないでしょうか?
同時に、ほとんどの人が、この曲は、「カッチーニ」という名前の作曲家によって作られたと思っているかもしれません。
確かに「ジュリオ・カッチーニ」という音楽家はいました。
フィレンツェを拠点として活動していた16世紀の作曲家であり、才能のある歌手だったようです。
けれども、この「カッチーニのアヴェ・マリア」を作曲したのは、カッチーニ自身ではなく、ロシアのウラディーミル・ヴァヴィロフ(Vladimir Vavilov)という名前のギタリスト兼作曲家だと言われています。
作曲されたのは彼が生きていた20世紀、1970年頃のようです。
ヴァビロフ自身が「作者不詳の作品」として発表したことから、この曲はカッチーニの作品として、または作者不明で世界に広まったようです。
いずれにしろ、この曲の素晴らしさが多くの人々を魅了しているのは間違いありません。
大変多くの演奏家や声楽家によってこの曲がレコーディングされていますので、どのパフォーマンスを選ぼうか本当に迷いました。
美しい声を持つ有名な声楽家のほとんどがこの曲を歌っているからです。
この曲を「美しい声で上手に歌う」人はたくさんいます。
でもそれだけでは十分ではありません。
大切なのは、歌い手の慈悲に満ちた温かい「愛」、「純粋さ」、そして「パッション(Passion)」が込められているかどうかなのです。
そのことを念頭に置いて、私を最も感動させた二人の声を紹介したいと思います。
一人目が、DiMaio(ディマイオ)さんです。
この方の外見から想像する声と実際の声が大きく離れているのが魅力です。
物語のように構成された動画も素晴らしいです。
もう一人がSumi Jo(スミ・ジョー)さんです。
この曲を聴くたびに、彼女の天使のような歌声の美しさに心が震え、涙が出てきます。
心も体も疲れ果てて何もする気力がない日は、こんな愛に満ちた美しい音楽を聴き、心と体を癒してください。
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