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期待する・褒めることで成果が高まる!?『ピグマリオン効果』

■『ピグマリオン効果』とは?

期待を受けることで成果を高めようとする心理効果

『ピグマリオン効果』とは、「他者から期待を受けることによって、学習や業務の成果が高まる」という心理現象です。

◆『ピグマリオン効果』の由来

『ローゼンタール効果』『教師期待効果』とも呼ばれる

『ピグマリオン効果』は、アメリカの教育心理学者であるロバート・ローゼンタールが、教師からの期待の有無によって生徒の学習成績が左右されるという実験結果をもとに提唱したことから『ローゼンタール効果』『教師期待効果』とも呼ばれています。

「ピグマリオン」とは、ギリシャ神話に出てくる彫刻家の名前です。

彫刻家であるピグマリオンは、現実の女性に失望し、自らが彫った彫像に恋をしてその像が人間になることを願い、神によって願いが叶えられたという神話が由来になっています。

■『ピグマリオン効果』のビジネスシーンでの活用例

新人教育やマネジメントが活用例

ピグマリオン効果は、企業の職場でのマネジメントや人材教育にも当てはまる心理現象です。

上司が期待をかけて指導すると、部下はその期待に応えようと思いモチベーションが上がり一生懸命に取り組むようになります。

その結果として、成長につながり良い業務成果が出るようになることが期待できます。

◆部下へのマネジメントのケース

・上司が期待をかけて指導する

・部下は期待に応えようと熱心に業務に取り組む

・能動的に成長し、良い業務成果が出る可能性が高まる

◆後輩社員への新人教育のケース

・先輩社員が期待をかけて指導する

・後輩社員は期待に応えようと熱心に業務に取り組む

・先輩社員と後輩社員のコミュニケーションが増える

・先輩社員の教育スキルがアップする

・先輩社員・後輩社員ともに業績やスキルアップする

どちらのケースにしても、ピグマリオン効果によって、

・コミュニケーションの円滑化
・モチベーションのある職場雰囲気の醸成
・良い業績が期待できる

などの効果が見込めるようになります。

■混同されやすいピグマリオン効果と『ハロー効果』&『ホーソン効果』

ピグマリオン効果と混同されやすい心理現象

◆ピグマリオン効果と『ハロー効果』

ピグマリオン効果と混同されやすい心理現象として『ハロー効果』が挙げられます。

『ハロー効果』とは、対象を評価する際に、その対象が有する1つの特徴に影響を受けてしまい、その対象の評価全体が歪められてしまう心理現象を指します(※)

ピグマリオン効果は、期待を受けることによって、学習や業務の成果が高まるという「対象の変化」に焦点が当てられるのに対して、『ハロー効果』は、際立った特徴に引きずられて対象全体の評価を歪めてしまうという「対象をどう認識するか」に焦点が当てられるため、この点が違いとなります。

『ハロー効果』の詳細については、こちらの記事をご覧ください。
『ハロー効果』による人事評価エラーを避ける方法については、こちらの記事をご覧ください。

◆ピグマリオン効果と『ホーソン効果』

さらに、混同されやすい心理現象として『ホーソン効果』が挙げられます。

『ホーソン効果』とは、「他者から関心を持ってもらったり注目を浴びることによって、結果を出せるようになる」という心理現象です。

自身への関心が強まったり注目されることによって、結果を出そうという意志が働き、良い結果を出すよう活動するというもの。

「他者からの期待」によって成果が高まるピグマリオン効果と、「他者からの関心や注目」によって成果が高まる『ホーソン効果』ということで違いはあるものの、類似性のある心理現象と言えます。

■『ピグマリオン効果』がもたらすリスク、注意すべきポイント

この続きに関しては、こちらのページをご覧ください!

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