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『聖闘士星矢』はやがてアメコミに似てくる?メディア展開の今後を予想

日本漫画の海外展開について調べていて、とりあえず、言えそうなこと。

日本とアメリカでは著作権の考え方が違う、これは日本側にやや不利、ということ。

具体的に言いますと、、、

日本のキャラクターは作者のもの、アメリカのキャラクターはみんなのもの

と、いうことです!

これはアメコミに詳しい方ならよくご存知と思いますが、

アメリカには、コミックのキャラクターはそれを考えた人(原案者)だけでなく、それをビジネスとして拡大した組織全体のもの、という考え方があります。

キャラクターを考える才能と同じくらい、それをプロモートする人たちの才能もクリエイティブなんだ!というわけですね。

日本は、アーティストとしての作家さんがキャラクター創造からストーリー考案まですべてをやり、それを出版社が買う、という発想が強いと思います。

この文化の違いが何を産むかというと、、、

アメリカはメディア横断で圧倒的に強い!

アメリカのスタイルの強さは、メディア展開の速さで特に顕著です。

著作権使用の判断や戦略は作家個人ではなく企業が握っており、かつキャラクター系商品を扱う企業というのは結局(w)ディズニー系列かワーナー系列かに組み込まれているので、人気の出たキャラクターは「次は映画化」「次はゲーム化」とドンドン仕掛けられる。

さらにアメリカのコミックについては、日本では考えられない展開ができます。同じ作品を同時並行で複数の作家さんが描く、という戦略がとれるのです。わかりやすく例えると、10代向け設定のバットマンと、大人読者向け設定のバットマンの双方が同時に書店に並ぶ、なんてことが起こります。

「そんなことをしていたら、何年もやっているうちに、キャラクターの設定がバラバラになっちゃわないか」って?

結論としては、ハイ、バラバラになります笑。

むしろ、「ひとつのキャラクターからいろんな解釈が派生してこそ人気の証拠」と称揚しているところすらあります。

ファンが勝手に創作した同人コミックですら、人気があるなら作者をスカウトして「公式」としてしまったり、などということもやるので、一つのキャラクターで子供向け路線、大人向け路線、同人誌的なエロ路線まで「公式に」派生することも平気であります。

設定の混乱を逆手にとった名作、『クライシス』。日本の漫画でもやってほしい!

1980年代に、この設定の混乱を逆手にとった名作が、アメコミ界に現れます。

Crisis on Infinite Earths、アメコミファンの間では単に「クライシス」と呼ばれている作品です。

なんとこの作品では、長年かけて蓄積されてしまったアメコミキャラクター達のたくさんの設定は「実はパラレルワールドだった」とみなし、各パラレルワールドを跨いでの大戦争が勃発します。

「子供向け路線のバットマン」と「大人向け路線のバットマン」が手を組んで「エロ路線のバットマン」と戦ったりができる設定を作り、そこで壮大な物語を描きあげ、

『クライシス』終了後には、大量の過去設定をうまく「廃棄」wすることに成功したのです。

こんな設定の作品は、日本では不可能ですよね、、、と思いきや、

最近の『聖闘士星矢』の設定乱立は、やがてアメコミに近づいていく?!

ここからは完全に個人の予想、というか願望ですが。

最近、車田正美先生公認のもとに派生作品を増やしすぎている『聖闘士星矢』は、もはやほとんどアメコミの展開になってきています。特に十二人の黄金聖闘士の乱立がひどい。

ということは、アメコミのクライシスのように、どこかで一度、「別作家が描いた黄金聖闘士どうしが雌雄を決するクロスオーバー作品」なんて、できるのではないでしょうか?

まず、「ロストキャンバス」と「ネクストディメンション」の黄金聖闘士どうしが決着をつけてほしいところですし、その他の派生作品、「G」とか「セレンティア」とかの設定も巻き込んで、一度、大掃除をしてほしい!

シャカとアスミタとシジマの三つ巴決戦とか、アイオリアの技をコピーしてその場で成長しちゃうレグルスとか、見てみたい!

、、、というのは単に私の願望かもしれませんが笑。

でも、これをやれば、蟹座なんて、デスマスク、デストール、ハクレイ、マニゴルドの四人のバトルロイヤルができるし、

双子座にいたっては、サガ、カノン、アスプロス、デフテロス、カイン、アベルの六人対決だ!

、、、って、双子座の六人は顔も必殺技もみんなソックリだから書き分けが大変か。。。

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!