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又吉さんの『書店の歩き方』


「地球の歩き方」ならぬ「書店の歩き方」。本好きにはたまらない企画だ。
Amazonだとこうはいかない。『本屋さん』はワンダーランド。時を忘れてしまう。

又吉さんの参加する有隣堂書店のYouTube企画『書店の歩き方』は、まず雑誌のコーナーから。「ダ・ヴィンチ」「GINZA」「日経エンターテインメント」など、一味光ってる雑誌を手にとっていく。


文學界、新潮、すばる、群像、文藝。五大文芸誌を「『少年ジャンプ』みたいに」読んでいるという又吉さんのギャグが楽しい。

満島ひかりさんと又吉さんの、2年半に渡る回文の連載企画も興味深い。回文とは上から読んでも下から読んでも同じ文章になるという、とんでもない手法。単語ではなくこの長さの文章で書いていくのは文章力の筋トレになるだろう。


上に添付した動画を通じて、又吉さんの本への愛がつたわってくる。同じ本でも装丁が変わると、もう一度買い直したり、異なる出版社からだされているものを見比べて「解説が違ったり」「文字の組み方が違ったり」するのを楽しむなど、その深い探究心にも畏敬の念がわく

本の装丁と題、そして手にとってみての最初の数ページで、キラリと光るもの、自分の感情に合うものを選び取っていく又吉さんの様子と説明も気持ちがいい。

「書店の棚には限りがありますから、置いてもらって当たり前ということではないんでね、感謝しないとダメですよ」そんな言葉にも作家としての確固たる姿勢がうかがえる。





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