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「君のため」と言うけれど頷けるわけなかった

同級生と、何でも手に入る夢の国。

渋谷の海鮮居酒屋に、健康に悪そうなお鍋を食べにいった。
隣の席に、熊みたいな風態の優しそうなお兄さんと
一際声の大きいお姉さん、ギャル風メイクのお姉さん。
「イケメンの面影残ってるね!」などと。
どうやら3人は中学の同級生らしかった。かなり久しぶりに再開したらしい。

10数年ぶりの再会を楽しんでいるのかと思っていたけれど
元気なお姉さんが「ポイントで労働時間を削って幸せな生活」などという、きな臭い言葉を発し始めた。

「QRコードを読み取るだけ。日用品をそこで買ってればめちゃめちゃ楽な生活ができるんだよ!」

お姉さん2人は「そっち側」らしかった。
生活用品をそのECサイトで買うと楽な生活が待っているらしい。
某ECサイトの典型的な勧誘例のようだった。

僕はお兄さんがトイレに行った時に追いかけて
「あれ詐欺ですよ」と声をかけた。
「大丈夫。分かってるよ(苦笑」とお兄さん。
全てわかっているらしい。
中学校の同級生と久しぶりに再会して詐欺話をふっかけられる。貴重な土曜の夜なのに。
吹っかける方も人間らしく、どうやって勧誘から逃れるか探る方もまた人間らしい。
善悪論は、置いておく。悲しい気持ちには、なるけれど。

それはアイデンティティか、DNAか。


今日から、日記風に、事業の創業前〜現在、そして未来への手記をつけていくことにする。
目的は様々ある。ただ社会に唾を吐きたいだけなのかもしれない。
僕もまた人間であるということだ。

あえて「あなたの職業は何か?」と聞かれたら
僕は哲学者と答えたい。
ただ世間一般の認知と常識がそれを許してくれない。当たり前の話だ。
あまりにもプロダクトアウト的な発想である。
僕の職業に対して、実態に即していて、かつ聞く側にも理解してもらえる単語を用意するとしたら
「起業家」ということになるだろう。
「起業家」とは何かという定義は様々で、ある人の定義によっては僕は起業家ではないかもしれない。そのように否定してくる人もいる。
そう感じる人は、画面の左上か左下にある、左向きの矢印を押してもらって
もっと自分の好きなことに時間を使って欲しい。

ただ僕は、自分が事業を作り、人の作った事業の中核を担わせてもらい
なんとか今を生きている自分を、誇りたいし、しっかりとここに確かに証を残したい。
いつ芽吹くのかわからないけれど、それを信じてやっていくしかない。

それは時に辛いことが多い、自分の無力さも実感することばかりだ。
だからこそあえて書くのかもしれない。とにかく足跡として。あるいは、遺伝子として。


「僕がやりたいことはなに?」ずっと誤魔化していた、否定されるのが怖かった。正直今でも少し怖いけれど、僕は僕らしくやるんだ、その想いがきっとアンサーだと、アイドルも励ましてくれている。
次回、今の事業を想いつくにいたる経緯から、書いていこうと思う。


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