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女だらけの中の男として

ぼくは男として生を受けて、男の性を生きている。

だけれど、なんのご縁か学生時代は女性の友達が非常に多かったし、職場は最近までは男がぼく1人しかいない職場だった。まぁただの女好きであるとも思っているけれど。
沢山の女性に囲まれて、女性の友だちもたくさんいて他の男性よりもなんとなくぼくの方が女性については知っているなんてことを思いこんだりなんかしている時期もあった。

でも女性と話していると、それ故にぼくの中にある男性性と向き合うことは非常に多いし、どれだけ仲良くなっても女性の中にある女性性はやっぱりぼくには理解ができないものであることが多い。
そして、女性側からもやはり理解してもらえないのね、という線引きを感じる経験もあった。

でもぼくは、決してぼくには手に入ることのないその女性性に魅せられていてたくさんの女性とこれまで話してきたのかもしれない。(そういう意味で本当に女性好き。)

さて、遅れたけれど本の話に入ろうか。笑
昨年末に書いたことだけれど(インスタで表明しました。)、今年のぼくのテーマは「寂しさ」だった。敢えてそう宣言したことでそれから「寂しさ」にまつわる本に異常に目が止まるようになった。この本のタイトルにもある「孤独」は「寂しさ」と隣合わせな感情だとぼくは思っていて、やっぱり目にとまった。

この本は表紙の彼女の半生を描いた自伝エッセイなのだけれど、内容はタイトルのまま孤独と女性という二大テーマを軸に据えた話だった。壮絶な半生で“事実は小説よりも奇なり”を地でいく、ぼくには想像すらできない過酷な人生だった。正直読んでいてとても辛かった。

でもこの本を読み終えた今、今までわからなかった女性のことも孤独のことも少しだけわかったような気がしている。
「共感することが多かった」という通り一遍な表現を使うことは憚られるけれど、人間のそういう時の感情をなんと表現するかが、かなり練られて表現されていて唸りました。
最近何かを見るとすぐに泣いてしまうぼくの中には色んなことに共感するための準備があったということをこの本を読んで発見することもできました。


男性こそ読むべき本であると思いながら、女性が読むともっと違うことを思うんだろうと想像して、両性の方、要するに万人に読んでいただいてぼくに感想を是非教えてほしい本です。




今日も読んでくださった方ありがとうございます。他者は理解できないかもしれませんが理解しようとするその過程も最近は愛おしく素晴らしく思っています。

では、また明日お会いできればと思います。





#孤独の意味も 、女であることの味わいも
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