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イヤイヤ期の「イ」は急がば回れの「イ」

イヤイヤ期に悩むママ、パパ、こんにちは。

今日もお疲れ様です。

前回こんな記事を書きました。

「イヤイヤ期に悩むママとパパに試してほしいたった1つのこと」
https://note.mu/secchun/n/nc009814e5418

今回はこの後日談を書きたいと思います。


子どものすることには

必ず理由があって、

それが満たされれば

すんなり物事が進む。


子どもの「イヤイヤ」に出会った時の呪文は

「その気持ちわかるよ」

つまり、

子どもの気持ちに共感する、

ということ。

(前回の記事をご参照下さい。)


このことに気づいてから、

私はそれを試してみるようになりました。


ある日の保育園からの帰り、

いつものように息子を車に乗せると、

烈火のごとく泣きはじめました。

チャイルドシートに座らせたのですが

暴れに暴れて

シートベルトをつけさせてくれません。


な、何っ…!?


またパニックになりかけましたが、


そうだ、きっと何か理由があるはず!!!


と思い直し、よ〜〜〜く彼を観察すると…

しきりに前の助手席の方に

手を伸ばしてバタバタしていました。


え…?

助手席に行きたいってこと?


試しに助手席に移動させてみると…


すっかりご機嫌。


しきりに前の部分をペタペタ触っては

嬉しそうにしています。


そして、ひとしきり触り続けると

満足したように

落ち着きました。


そのタイミングで

「そっか〜。触りたかったんだね〜。

楽しかったね〜^^

じゃあそろそろ後ろに行こっか〜。」

と声をかけると、


「うんっ!」


といってすんなり後ろに行き、

チャイルドシートに座り、

すんなりシートベルトをつけ、

発車できたのでした。


やっぱり!!!


そうなんだ。

やりたいことができると

こんなにもスムーズ…

こりゃあ


「急がば回れ」じゃんっ!!!


そう思いました。


一見、遠回りに見えるんです。

だから

事情を知らない方からは

心無い言葉をかけられることもあります。


「最近のお母さんは優しくていいわねぇ」


な〜んて、友だちのお祖母様に言われて、

笑顔でいながらも

内心

がーーーーーーーーん(T_T)

と密かに傷ついていたこともあります。


でも!

でもっっっっっ!!!

わかって下さい!

これが、

一番短時間で

前に進める方法なんです!!!


って心の中で叫んでいました。

だって、

たとえばさっきの例だって、

暴れまくっている彼に

無理矢理シートベルトをつけようとしたら

大変な格闘になります。


下手をしたら

つけるまでに何十分も

かかることだってありえます。


そして、運良くつけられても

本人はつけて欲しくない訳ですから

暴れてシートベルトから

抜け出てしまうかもしれません。


そうしたら、

また振り出しに戻る、

です。


それに、

親として

そんなことをしたくありませんよね。


そんな本人の意思を無視した

力尽くのコミュニケーションを

毎日続けていたら

子どもとの信頼関係が築けない

安定した愛着関係が育たない

と思います。


その方法は

誰にとっても

不幸なのです。


だから、

本当に

「急がば回れ」

です。


子どもの想いも満たされる。

そして

ひとつひとつのコミュニケーションを通して

子どもの中に

「ママやパパはぼくの(わたしの)気持ちを

わかってくれる存在なんだ」

という信頼の気持ちが

育っていく。


とてもいいと思いませんか?


逆に考えれば

イヤイヤ期だからこそ

こうしたコミュニケーションを

することができるのです。


子どもの気持ちを察しようと

がんばって

どうやらそれが

合っていたとき、

すごくすごく

嬉しい気持ちになりますよ^^


しかも同時に

子どもも

嬉しい気持ちになっています。


お互いにハッピーですよね。


だから、

心無い言葉に出会っても

どうか

聞き流して下さい。


あなたのお子さんのことを

一番考えているのは

まぎれもなく

あなた

です。

他の誰でもありません。


だから、

誰に何を言われようと

自信を持って

信じた子育てをして下さいね。


こういうお話をすると、

「そんなに子どもの要求を酌んで

わがままな子どもに育ちませんか?」

というご質問を受けることがあります。


大丈夫ですよ。

イヤイヤ期の頃のお子さんは特に

探索行動の真っ最中。

世の中のいろいろなことに

興味を持って探索している時期なのです。

いわば

小さな研究者。

ひとつひとつ

実験をするように

いろいろなことにチャレンジしています。

やりたいことはたくさんあるのです。

それをさせてあげることで

世界を知っていきますし、

主体性も育っていきます。


命の危険のあることや

人に多大なご迷惑をおかけすることでなければ

どうぞ気兼ねなく、

させてあげて下さい。

そのためにお手伝いできることは

どんどんお手伝いしてあげて

いいのです。


そのやりたい気持ちを

いつも察して

受け止めてくれる存在としての

ママ、パパ。


お子さんが

そう認識してくれると

ママ、パパが

何かを真剣に話した時も

耳を傾けてくれるように

なっていきます。


それは、

わがままな子とは

正反対です。


ですから、

ご心配なく。

いつも

お子さんの

一番の理解者であり、

応援団で

いて下さい。


合い言葉は


イヤイヤ期の「イ」は急がば回れの「イ」


どうぞ楽しい子育てを♪


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子育てにまつわるあれこれを綴っていきます。専門知識に基づいたことから日々の中で感じたことまで。保育系大学専任講師を経て、現在は、学童保育施設代表、子育て支援施設主宰、教育研究所所長、保育園理事。博士(教育学)。小学生の一男一女の子育て中。