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イヤイヤ期に悩むママとパパに試してほしいたった1つのこと

イヤイヤ期真っ盛りのお子さんのいるママ、パパ、こんにちは。

今日もお疲れ様です。

イヤイヤ期、はじまりましたね。

「イヤイヤ期、しんどいよ〜!」

「魔の2歳児だよっ!」

ママ友やネットや

いろいろなところから入ってくる恐ろしそうな情報に

ドキドキしながら構えていたある日

「ま、まさか…こ、これがっ…!?」と

やってくるんですよね。

そして、

絶望しますよね。


「ご飯、食べよっか。」「いやっ!」

「お洋服着よっか。」「いやっ!」

「そろそろおうち帰ろっか。」「いやっ!」


がーーーーーーーーん(T_T)


なんでーーーーー?

この間までは「うんっ♡」って

かわいく言ってくれてたじゃーーーん!

なーーーんーーーでーーーーーっ!?


これが、おそらく多くのママ、パパが通る道。

「なんで私が言った通りにしてくれないんだろう???」

って、思っていませんか?


私も、そうでした。

とにかく、なんで嫌がっているのかわからない。

でも毎日毎日「いや!」「いや!」って

言われ続ける…。


こっちが嫌だよ〜〜〜〜〜!

泣きたいのはこっちだよ〜〜〜〜〜(ToT)!!!


そんなある日、保育園でこんなことがありました。

その日、私はいつものように

0歳児クラスの息子を迎えに行きました。

その時彼は1歳半を過ぎていて

イヤイヤ期らしきものが

始まっている時期でした。


いつものように息子の手を引いて保育室を出ると

突然息子が烈火の如く泣き始めました。

もう、それはそれはすごい勢いで…。


新米ママだった私はほとんどパニック状態。

な、何っ!?

何が起こっているのぉ〜〜〜〜〜!?

何が嫌なのぉ〜〜〜〜〜!?

周りの目も気になる…

とにかく、

早く泣き止ませなきゃ

早く建物から連れ出さなきゃっ!!!


必死で繋いだ手を引っ張って

玄関に向かおうとしました。


でも、逆効果。

さらに泣き声は大きくなってしまいました。


・・・助けて。

神様〜〜〜〜〜(;_;)

ヘルプ!ヘルプミ〜〜〜〜〜〜!!!


その瞬間、

保育室からササササーーーーっと

一人の人影が。


担任の先生でした。

そして、

「そっかぁ。お部屋のドアを

自分で閉めたかったんだねぇ〜^^」

と、一言。


すると息子は

「うんっ!」と

力強くうなづきました。

そして

担任の先生と手を繋いで

保育室のドアを閉めにいきました。


クルッ。


振り向いた息子の顔は

満面の笑顔。

そして

「さっ、帰ろっか^^♪」と

言わんばかりに

足取り軽やかに

玄関へと向かって行ったのでした。


えっ…!?


神〜〜〜〜〜〜〜(TOT)


担任の先生に

後光が射して見えました。

やっぱりプロだわ!!!

と強く思うと同時に、

この瞬間

私の中で確信したことがありました。


それは、

子どもは理由があって

「いや!」と

言っているんだ、

ということ。


そして、

その想いが満たされれば

こんなにもすんなり

物事が進むのだということ。


考えてみれば

大人だって同じですよね。

それぞれに想いがあって、

それが満たされなければ

動きたくないと

思いますよね。


自分の想いを主張した時に

頭から否定されたら

頑なにもなる、ってなもんです。


でも

少しでも

耳を傾けてくれたり、

共感してくれたりしたら、

嬉しくて

その人の言っていることも

少しは聞いてみようかなという

気持ちになりますよね。


子どもだって

その気持ちは

同じなのではないでしょうか。


でも、

親子という関係の中で

親はどこかで

子どもは自分の思い通りになる存在

と思ってしまってはいないでしょうか?


だからこそ、

「いや!」と言われた時に

動揺するのかもしれません。


同じことでも

友人や同僚から言われたら

気にもしないようなことなのに。


相手が別人格で、

その人なりの考えや想いがある。

そんな状況では

相手の意見が自分と違っても、

「あの人はそういう考えなんだな」

くらいにしか思わないですよね。


例えば…

友人が相手なら

「ねぇ、そろそろごはん食べない?」

「ごめん、まだお腹へってないから。」

「そっか。了解^^」

ってなりますよね。


これが我が子相手だと

「ねぇ、そろそろご飯食べない?」

「ごめん、まだお腹へってないから。」

(=「いや!」あるいは、泣いて表現)

「え!?なんで!?せっかく作ったのに!

なんで食べないの!?作るの大変だったんだよ!?

こんなに大変だったんだから、

少しでも食べてよ〜〜〜!

一口でもいいから、今食べてよ〜〜〜(TOT)」

というコミュニケーションに

なりがちです。


おかしいですよね^^


でも、せっかく作ったんだし、

置いておいたら食べものが

悪くなっちゃうし…

というママやパパの気持ちもわかります。


そんな時に試してほしいことがあります。

「ねぇ、そろそろご飯食べない?」

「ごめん、まだお腹へってないから。」


「そっか、その気持ち、わかるよ。」


この一言をお子さんにかけてあげて欲しいのです。


実際に、その時のお子さんの気持ちを

わかっていなくても構いません。

それでも、

「その気持ちわかるよ」と

共感の姿勢を見せてくれたという事実が

嬉しいことだと思うのです。


実際、我が家の娘がイヤイヤ期に突入した時に

この言葉に何度も助けられました。


息子の時に

あんなに苦労したのは

何だったんだ…!?


というくらい、

すんなりイヤイヤ期を乗り切ることができました。


「その気持ちわかるよ」と

言った途端に泣き止んだことは

数知れず。

偶然ではないと思っています。


娘は

一度自分の気持ちを

受け止めてもらうと、

その後のこちらの提案も

すんなり受け入れてくれることが

多かったです。


それほど、

子どもの気持ちに寄り添うこと、

理解しようとすることは

大切なことなのです。



「イヤイヤ期」というネーミングには

とてもネガティブな響きがあります。


でも、本当は、

「順調に自我が発達してきた」

という

喜ばしいサイン。


発達的に言えば

それまでは「ママと自分は同じ人間」

と思っていたけれど

「ママと自分は違う人間なんだ」

ということに気づく時期です。


そして、

他の誰でもない

ひとりの人格としての自分

を意識し始めます。


なんで喜ばしいことでしょう。


それまでの育ちが順調だったからこそ

達することができる

「イヤイヤ期」。

もとい、

「自分で」期。


「順調、順調♪」と

我が子の成長を喜びながら、

「その気持ちわかるよ」

の呪文で

どうぞ楽しい子育てを♪

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子育てにまつわるあれこれを綴っていきます。専門知識に基づいたことから日々の中で感じたことまで。保育系大学専任講師を経て、現在は、学童保育施設代表、子育て支援施設主宰、教育研究所所長、保育園理事。博士(教育学)。小学生の一男一女の子育て中。