せぐうぇい

日々のことをゆるく投稿します。

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最近の記事

「白馬山荘殺人事件」を読んで

 東野さんの第三作にして、東野さんに多めの雪景色を舞台とした初めての殺人事件です。舞台は、「まざあ・ぐうす」という宿泊施設で起こった密室あり、巧妙なトリックあり、謎の暗号ありの、期待通りの内容になっている。  今回の見どころはなんといっても、本格的な暗号です。「マザーグース」という実際のイギリスの民謡を用いた暗号になっています。読者にとっては高度な謎解きでしたが、探偵役であった大学生2名が徐々に謎御解いていき真相に迫っていく様子はどことなく応援したくなる気持ちになります。ひと

    • 「カササギ殺人事件」を読んで

       形容しようのない読了感でした。素晴らしい作品ですが感情を表に出すのが難しい、そんな感覚です。今回初めて作中作というジャンルに触れました。現実(カササギ殺人事件も作品なので正確には架空ですが、現実と表記します)と作品の中で進むストーリー、現実と作品に対応する登場人物、そして明かされる真実、濃密で、繊細で、終始高揚感を抱いていました。間違いなく僕のミステリーベスト5には入ります。  作者が着想から15年も経ち、完成された本作品が評価されないわけがない。日本におけるミステリー文学

      • 「学生街の殺人」を読んで

         東野さんの特徴が現れる一作なのかなと思いました。二つの事象が同時並行で起こり、複雑に絡み合い、合理的につじつまが合い、真実が露呈する。まさにこのフローをきれいに踏んだ一作でした。  信じぬくことが出来ていれば起こることがなった殺人と言うのはやるせなく、殺した側も報われないものだと感じました。真実の底の底にある真実を、深ぼっていく非常にボリュームがあり、読みごたえがありました。  印象に残っている言葉があります。簡略化したものになるのですが、「罪の償いが先行していたがそれがや

        • 「ウインクで乾杯」を読んで

           東野圭吾さんの初期作品の密室トリックものである。「誰がやったか」、「どうやったか」を突き詰めていく王道なミステリー作品です。  80年代後期ということもあり、携帯電話がない。家に帰ったら家電話の留守番電話を確認したり、上司に連絡を取るために家電話を借りたりと時代を感じる描写があるとともに、いかに携帯電話の便利さが現代の捜査に役立っているかというのも感じることが出来ました。  コンパニオンと言う職種を今回初めて知ったのですが、世の中の職種は自分が思っている以上に広いようです。

        「白馬山荘殺人事件」を読んで

          「陽気なギャングの日常と強襲」を読んで

           伊坂さんのギャングシリーズの第二作品目です。コミカルでテンポよく進んでいき、キャラも魅力なこのシリーズが大好きです。一作品目も同じように面白かったですが、今回も爽快な読了感を味わえました。  嘘を見破る男、時間をコンマ単位で刻む女性、雄弁家、すりの達人の4名で構成される強盗集団が織りなす物語です。適材適所と言わんばかりに、それぞれが能力を使い、物語を色ごく装飾していってくれています。  非現実と言った感じはなく、むしろその能力を使ってほしい、という願望が読みながらに感じられ

          「陽気なギャングの日常と強襲」を読んで

          「魔球」を読んで

           東野圭吾さんの著作「魔球」を読みました。読了後は抱いた感情は、切なくてもったいなくて、やるせない気持ちになりました。 一見関係のない、二現場での事件が複雑に絡み合い、少しづつ解けていく描写は快感この上ない。さらに、登場人物たちが少しづつ握る真実、取り上げられるたびに「この人ではないのか」と真実が明らかになるにつれてワクワク度合が本当にすさまじかった。間違いなく今まで読んだ東野さんの作品の中で5本の指に入ります。  ”魔球”とは、本当に魔球だったなと。いったいどういった着

          「魔球」を読んで

          『夜行観覧車』を読んで

           こんばんは。今回は、湊かなえさんの「夜行観覧車」を読んだ感想です。久々にイヤミスを感じませんでした。それよりも社会に対してメッセージ性あふれる作品でした。  周りからの目線や、自分の立場に気にして身の丈以上に魅せようとしている人にはぜひ読んで欲しい作品です。  印象に残った言葉として、「たまには、インスタントラーメンくらい、作ればよかったのだ」という一文がありました。本当にその通りだなと、しみじみ感じました。どことなく頑張りすぎてしまう自分がいます。常に張りつめていては、

          『夜行観覧車』を読んで

          「十字屋敷のピエロ」を読んで

           最近東野さんの作品を、年代順に読み進めています。今回は、第九作品目の「十字屋式のピエロ」です。今まで学園ものが多かった印象ですが、今回は本格ミステリー小説です。十字の形をした館に、ピエロ、わけありな家族、とかなりそそられる内容です。  冒頭の狂気じみた自殺、そして独特な描写であるピエロの目線をはさみつつ繰り広げられる会話、全員が何かを隠していそうで犯人なり得る描写が多く、終始ワクワクがとまりません。  二つ印象に残っていることがあります。一つがピエロの存在です。東野さんは今

          「十字屋敷のピエロ」を読んで

          11文字の殺人を読んで

          東野圭吾先生の第5作品目になる「11文字の殺人」の感想です。 あらすじとしては、主人公の女性ミステリー作家の恋人が「誰かに狙われいる」と残したまま殺されてしまいます。その謎を解くために、主人公とその編集者が刑事さながらの行動力で、事件の真相に近づいていくという物語です。一見単純に見えた構造だったのですが、盲目の少女のおかげでかなりミスリードを誘い、想像だにしない結末となっています。面白い。やはりサクって読めるのが東野作品の特徴ですね。または、自分と相性がいいのかもしれません。

          11文字の殺人を読んで

          十角館の殺人を読んで

          とにかくネットで頻繁におすすめされていたこの一冊。ようやく、手に取ることができました。まず、読了後の感想としては、ミステリーを存分に堪能することができ大満足です。久々に鳥肌の立つ作品でした。しかも、著者である綾辻行人さんの第一作だなんて、、やはり処女作というのはどの作家も人生をかけた一発を書くというのは間違いないですね。 無人島にある十角形をした館に、ミステリー研究部の学生7名が趣き順番に何者かによって殺害されていく。まさにあの名作「そしてだれもいなくなった」のオマージュ的

          十角館の殺人を読んで

          少女を読んで

          湊かなえさんの、第2作品「少女」を読みました。 前回読んだ「告白」の印象が強く、今回もまた「イヤミス」と評されるように誰も救われない結果になるのかとドキドキしてました。人の死がみたいという2人の主人公が、おりなす物語です。もういかにもイヤミスを誘っているようにしかみえない(笑) しかし予想に反して歪んでいた、いやすれ違っていた2人の友人関係を取り戻していくというのがメインの物語でした。なのでどちらかというと、ジャンルは青春ものに近いじです。 「だって、足元のロープは太く頑丈

          少女を読んで

          就活中におけるコペルニクス的転換

          僕はもともと人材業で働いていました。どうも、自分には合わない。後先、考えずに辞めました。何か、やりたい事が見つかるだろうと、、しかしやめて2ヶ月経った今、何も起こりません。 このまま、ニート期間が続く気がします。「僕なら、もっとすごいことができる」、こういった根拠のない自信にすがり続けています。今を変えれていないのに、未来を変えれるわけがないのです。 こののまだと、一生を棒にふる。そんな思いを抱いていたときに手に取ったのがこの本です。 「好きなことだけで生きていく。」ー堀

          就活中におけるコペルニクス的転換

          なぜ一流の男の腹は出ていないのか?

          小林一行さんの「なぜ一流の男の腹は出ていないのか?」を読んで。 最近筋トレとダイエットを始めました。 現状1ヵ月で69.5Kgから66.5Kgと3Kgの減量に成功しています。目標は2020年の9月30日までに60Kg です! 小学生の時から2段腹でプールの時は本当に恥ずかしかった記憶があります。それからも腹は出続けて、社会人になり大台の70Kgを超えてしまいました。やばいぞ、と思い何度もダイエットを決心していたのですが多忙のあまり行動に移せないでいました。 社会人をやめ

          なぜ一流の男の腹は出ていないのか?

          東野圭吾さんのデビュー作について

          東野圭吾さん、今やミステリー小説界隈で知らない人はいないくらい有名なお方です。 僕も、中学生くらいから気づいたら手に取っていた小説が東野圭吾さんの作品でした。読みやすく、当時からガリレオのドラマや映画などの影響で好んで選んでいたように思えます。「容疑者Xの献身」をロードショーで見たときのトリックの巧妙さに脱帽し、犯人の動機に涙を流したのは鮮明に覚えています。 そんな東野さんの作品をかれこれ20作品ほど読んで、 作品のすごさに感銘を受けつつも次第に作者である「東野圭吾」はどう

          東野圭吾さんのデビュー作について

          父親が4人いたら?『オー!ファーザー』

          伊坂幸太郎の「オー!ファーザー」を読んで。 あまりサスペンス色が強くないとのことで、読むのが後回しになっていた作品です。読んだ感触ですが、面白い!表紙にあるように伊坂ワールド炸裂です!広げに広げた風呂敷を最終局面で回収していくのは、読了後の爽快感を一層感じさせてくれます。 思ったのが、自分はサスペンスが好きなのではなく、伏線回収が好きなんだと発見がありました! 父親が4人いて、その影響を受けた息子が主人公になっています。 まず、設定がぶっ飛んでいます。(笑) 息子が危ない

          父親が4人いたら?『オー!ファーザー』

          1ヵ月で「寿司打」で3000円食べる方法

          みなさん、ブラインドタッチを習得したいと思ったことはありませんか? 長らくブラインドタッチができたら、仕事が効率的になるのにと思っていたのに怠惰を理由に意識してきませんでした。そこで!この自粛している間に、取得しようと決心しました。 ブラインドタッチ取得において、「寿司打」という無料タイピングゲームから始めました。 寿司打とは登録なしで遊べる無料タイピングゲームです。下記リンクを貼っておきます。面白いです! http://typingx0.net/sushida/play.

          1ヵ月で「寿司打」で3000円食べる方法