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頓痴気と妄言と、適当に思いついた雑多なものを投げます。わざわざ読むほどの価値もない電子…

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頓痴気と妄言と、適当に思いついた雑多なものを投げます。わざわざ読むほどの価値もない電子ちり紙の量産機。でも、読んでいただけたのならうれしい限り。

マガジン

  • だれかの手稿

    私は頓痴気な人間なので、こんな手稿を書いたことはありません。 きっと落とし物なのでしょう、落としてしまった方は、どうか拾ってあげてください。

  • 表明

    言葉とは自身から発せられると同時に、自身とは言葉の中にある存在であります。他方、言葉は生き物であると云われます、絶えずその在り方を変えるもの。人の心は揺らぐ、そして心が揺らげば言葉も揺らぐ、されど揺らぐ言葉に心は非ず。 表明とは、所謂法であり、自戒なのであります。

  • 妄言集

    トンチキな発想をそのまま書き留めたノート 半ば発狂しているので、質が悪くても、悪しからず

最近の記事

プリンと娘

手紙が届いた。差出人の名前はない。色紙で出来た封筒に、便箋はウサギのキャラクター。消印はない、そもそも切手がない。書き殴った様な拙い文字の羅列、主語のない不明瞭な構文。 犯人は直ぐにわかった。と、いうより知っていた。十中、八九、娘の仕業である。素材は恐らく昨日100円均一で購入した物だろう、よっぽどその心地を試したかったのに違いない。しかし買ってもらった翌日には、既に行動に移ってあるとは、我が娘ながら手際の良いものである。なんて、少し親バカだろうかと小さく感心を抱きつつ、その

    • 或る日

      「もう、会えない」  切り出したのは私の方から。 「そうか」  あなたからは一言だけ。  それで、事切れ。呆気なく、素っ気なく、期待どおりに、私達は他人になった。  理由は単純で明快。私の中にあの人は居なくて、あの人の中にも、きっと私は居なかった。ほんの、それだけ。だから、これは全部仕方のないことなんだって、気づいていたから。私には覚悟も、心の整理も、なんにもいらなかった。  そのせいなのかな、彼のことは不思議と、ひとつも思い出せない。色々なことがあって、色々なことをしたはず

      • 秘伝の超シンプル型抜きクッキー

        材料:A{小麦粉100㌘}B{卵黄 油20㌘ 砂糖40㌘ 水5㌘} 1.Bをだまがなくなるまで混ぜる 2.AにBを入れてだまがなくなるまでこねる 3.形成する 4.180度のオーブンで15分程加熱 5.完成 生焼けだったときは1~2分レンチンするとサクサクになります シンプルなおいしさです、好みに合わせてココナッツやチョコチップを入れても美味です どうぞお試しあれ

        • 不可解なる宣告

          13年ほど勤めあげた会社の役員共は、役に立たない阿呆の集団だったようだ。入社してからほとんど毎日のように出勤し、精一杯に働き、身を粉にして貢献してきた。誰よりも、とまでは言わないが、それでも十分すぎるぐらいの功労といえるだろう。そのおれに向かって、なんだ、奴らはこともあろうに精神病院へ行けとほざいたのだ。精神病院など、正気を失った狂人か、生気を失った廃人どもの巣窟ではないか、とどのつまり、奴らはおれのことを異常者だといっているのだ。ああ、腹が立つ。全くもって許しがたい、これは

        プリンと娘

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        • だれかの手稿
          3本
        • 表明
          0本
        • 妄言集
          2本

        記事

          妄言、子供達と大人

          子供というのは、代え難く純真無垢なるものである。望む望まぬに関わらず、生まれ、食事をし、そして眠る。彼らは日々を遊びと捉え、人を疑う事を知らず、心から世界を愛する。その瞳は輝きに充ち満ちており、どこまでも透き通る透明の色を映す。その心は感じた事柄を、感じたままに顕すよく磨かれた鏡の如くに。何者よりも正当なる存在、黄金や金剛など足元にも及ばぬ、得も言われぬ美しさを携えた存在。然して、子供らは不幸な存在でもある。いつか大人になってしまうのだ。鈍い感性、凝り固まった観念、いつか、世

          妄言、子供達と大人