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妄言集

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トンチキな発想をそのまま書き留めたノート 半ば発狂しているので、質が悪くても、悪しからず
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不可解なる宣告

13年ほど勤めあげた会社の役員共は、役に立たない阿呆の集団だったようだ。入社してからほとんど毎日のように出勤し、精一杯に働き、身を粉にして貢献してきた。誰よりも、とまでは言わないが、それでも十分すぎるぐらいの功労といえるだろう。そのおれに向かって、なんだ、奴らはこともあろうに精神病院へ行けとほざいたのだ。精神病院など、正気を失った狂人か、生気を失った廃人どもの巣窟ではないか、とどのつまり、奴らはお

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妄言、子供達と大人

子供というのは、代え難く純真無垢なるものである。望む望まぬに関わらず、生まれ、食事をし、そして眠る。彼らは日々を遊びと捉え、人を疑う事を知らず、心から世界を愛する。その瞳は輝きに充ち満ちており、どこまでも透き通る透明の色を映す。その心は感じた事柄を、感じたままに顕すよく磨かれた鏡の如くに。何者よりも正当なる存在、黄金や金剛など足元にも及ばぬ、得も言われぬ美しさを携えた存在。然して、子供らは不幸な存

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