教員採用試験の結果を待つ、今の心境

僕は今、教員採用試験、二次試験の結果待ちの状況だ。

今更思い悩んでも何も変わらない状況の中、教師への想いがどんどん離れている自分がいる。

今日は、そんな自分の境地を書こうと思う。

1.教員採用試験への想い

昨年、独立リーグでの選手生活を終え、埼玉へ帰郷。

セカンドキャリアを「教師」と決意。
つなぎの仕事として、「HONDA」の工場へ勤務し始める。

・生活の立て直し(独立リーグ時代、生活のために借金をした)。
・一般企業への従事を経験したい。
・以前と同様に、臨時的任用教諭や非常勤講師から採用試験合格を目指すのではなく、一般企業からでも、教員採用試験に合格したいという想い(これは完全にただの意地であり、見栄)。

から、つなぎの仕事は「HONDA」の工場勤務を選択した。

かっこよく言えば、自分への挑戦でもあり、裏を返せばただの独り相撲。

そして、「教師になりたい」という想いより、「採用試験に合格したい」という想いの方が強かった。だから、つなぎの仕事として、臨時的任用教諭などの道を選ばなかったのだと思う。

今こうやって、自分の想いを深掘りしていくと、僕にとって、「採用試験合格」とは、「教師になりたい」とはイコールにならず、ただ純粋に「採用試験に受かりたい」という想いであり、それ以上でも以下でもないのだと思う。

僕にとって、「採用試験合格」は、自分で言ったからには引けない達成事項の1つに過ぎなかったのかもしれない。

でも、だからこそ自分には嘘をつきたくなかった。

こう振り返ると、この「想い」が不純だったのかもしれない。

二次試験の結果を待つ今、教師への想いが遠のいているのは、必然的なことだったとも言えてしまう。

2.教員採用試験を受けて

しかしながら、この「想い」のおかげで、やれるだけのことはやった。

そして結果としても、二次試験に行くことはできた。

一次試験突破は人生初だった(恥ずかしい話だが…笑)。

受験者500人弱、合格者100人弱の合格率約5倍の一次試験(埼玉県高校保健体育科の場合)。

数値的にはやってやったぜ感を出しても良いのかなと、少し自分に酔った思いがよぎることも0ではないが、こんなのはまだまだ始まり。

勝負は二次試験から受験する約30名、一次試験合格者約100名、合計130名から引き抜かれる50名に焦点を向けることだった。

自己評価としては、合格率50%と言ったところ。
筆記関連(筆頭試験、論文)はおそらくボーダーライン超え。
面接関連(個人面接、集団討論、集団面接)で合否が分かれると言った感じ。

自己評価50%の理由として、面接関連に関して、手応えがなかった。

特に「集団面接」では、恥ずかしいことに、その場の空気に飲まれてしまった。

これは、後悔の念や僕自身が落ちたときの慰めに書いているのではなく、あくまで分析だが、完全に面接への「テクニック不足」だった。

「集団面接」は受験者は5名に対し、面接官3名。

僕みたいな一般企業勤務者などは稀で、ほとんどが臨時的任用教諭、非常勤講師、教育学部で勉強する学生だった。

彼らは、受かるための「テクニック」をたくさん表現していた。

僕は、テクニックよりも「想い」でぶつかって行ったタイプであったため、確実に言葉が足りなかった。

自分を保てなかったことが本当に恥ずかしいと思うと同時に、盲点だった。

誰にも負けない気概で突っ走り続けていたが、ちょっとしたことで足をすくわれてしまった。

面接関連に関して、僕の思う評価と、面接官の評価が必ず一致するわけではないから、こればっかりは答えを出しにくいが、もし僕が面接官であった場合、確実に×だ。

それでも、後悔は何もない。

「想い」を持ち続けた唯一の救いは、そこにある。

3.採用試験勉強中に感じた疑問

そう。
教員採用試験後、不思議と後悔はなかった。

試験への「想い」は不純だったかもしれないけれど、これを持ち続けられたおかげで、やることはやりきれたからだ。

やってやった自慢ではないけれど、体力は全て勉強に注いだ。
企業で働いていることなんて関係ない。
期間社員という立場もあって、社内評価なんかも全く気にしない。
他部署の上司や社員なんかには挨拶も一切せず、同僚と一緒に行動することもなかった。
勉強のために、無理を言って仕事を休ませてもらったこともあった。
仕事がある日でも毎日3、4時間は勉強した。休みの日は10時間以上。
工場のラインが稼働しているときでも、作業を素早く済ませ、空いた数秒間で単語帳に目をやり続けた。
自分の持つ体力の無駄遣いをしないように尽くし、時間を勉強に費やした。

「教師」を目指す人間が、まぁなかなか最低な行為だと思う。笑

でも、それだけ本気だった。

自分自身、こんなに熱量を持って勉強できたことに驚いた。

それくらいやったからか、僕は勉強中に持った疑問があった。

「教員採用試験の勉強は、何の価値を生むんだろう。」

ということだった。

そんなわけのわからんことを考えるな!と言われればそれまでだ。

しかし、去年まで独立リーグを通して、「価値を生み出すこと」を強く考えた経験から、この勉強が生む価値を想像することはできなかった。

この勉強に「意味」をつけることはできる。

試験合格のため。
教師になるための心得を身につける。
なぜ、このような単元を扱うか、把握する。

「意味」を考えれば無限に出てくる。

しかし、そこから「価値を生み出すこと」はできなかった。

要は、単位を取るための勉強と同じだ。

結局、点数を取るための勉強とは、何にもならないのだ。

そう感じた。

決して勉強は苦痛ではなかった。
むしろ、「知らないことを知る」ということは、とても面白く、勉強は楽しかった。点数が伸びる面白みもあった。
だから続けることができた。

しかし、この疑問が頭に浮かんだとき、何回も採用試験の受験を辞めようか考えた。

語弊を招く表現だが、

教員採用試験合格に、価値はないと感じてしまったからだ。

この表現は、おそらく不快に思われるかもしれない。
しかし、そう感じてしまったのは事実だ。

もちろん僕はこんな表現をしたが、実際に試験に合格されて、人間としてもとても尊敬でき、素晴らしい教師となっている友人、先輩、後輩を知っている。だから、ここはあくまで価値観の違いとしておきたい。

埼玉県高校保健体育科の場合一次試験から考えれば、二次試験までの合格倍率は約10倍だ。

数字的に見れば、すごい数字だ。

でも、数字でしかないとも感じる。

強がっているわけではない。
何度も述べるが、これは試験に落ちたときのための慰めでもない。

おそらく、ここまでやりきったからこそ感じたことでもあり、僕はこう感じれたことを、プラスに考えたい。

単純に、僕は一般的に言う先生とは、考え方が違うんだと思う。

良い意味でも、悪い意味でも。

イコールになるかはわからないけれど、こんなことを感じてしまったから、集団面接では、足元をすくわれたのかもしれない。

4.今、頭の中にある想い

誰が見ているかわからないブログであっても、この想いを書くことは少し恥ずかしさを感じる。

でも、ここまで書いたのだから、書き尽くそうと思う。

漠然とした想いではあるが、僕は今、「起業」に興味がある。

何をやりたいか、何が必要とされているか。まだわからないことだらけで、本当に漠然とした感覚だが、今、頭の中に巡っている一つの想いだ。

去年、価値を生み出す面白みに気づいたことは、衝撃だった。
今まで僕は、人生を生かされていた。与えられたことをやって、それの対価をもらって、消費で生を満喫しているつもりでいた。

しかし、そんな生かされた人生なんてすぐ退屈してしまう。

価値を生み出すことで、もっと社会の循環の最前線を突っ走りたい。

社会に必要とされる価値を生み出したい。

そんな想いだ。

これは「夢」なのか、「目標」なのかすらわからない。

そのくらい漠然としたものだが、確実に頭にある「想い」だ。

曖昧な想いをこんな場で表現してしまうことは、ご容赦いただきたいが、今は自分の感覚をとにかく言語化したいと思っている。

僕はもう29歳になる代だ。

老いてはないが、若くはない。

だからこそ、次、進むべき道が、とても大きい1歩となる。

それが、教員なのか、それともまた別の道なのか。

別の道である場合、これまでの経験を絶対的に活かせる道を模索している。

こればっかりはまだ公表できないが、確実に面白そうな道がある(もったいぶってごめんなさい。笑)。

だからこそ、僕は今、教員への想いがどんどん離れているのだ。

もう、これを書いている時点で、自分の中では答えが出ているんだと思う。

5.結果を待つ今

しかし、その想いだけで今すぐ行動できることでもない現状もある。

採用試験の結果によって、僕の意志が動くかもしれない。

それに、これだけやったのだから、合否を待ちたい想いもある。

ただ、そわそわしてしまうのだ。

今、頭の中では色んな想いが巡っている。

場合によっては、たくさんの人に頭を下げに行く。

採用試験の合格に期待を寄せてくださっている方々への、謝罪だ。

その覚悟を持つ時間にもなっている。

せっかく続けていたブログも、最近は書けていなかった。

だから、今日はそんなそわそわを振り切るために、全てを書いてみた。

ただただ結果が待ち遠しい。

贅沢な悩みと言われればそれまで。

しかし、人生に覚悟を決めることは、本当にたやすいことではない。

だが、間違い無く言える。

リスクを背負って飛び出し、後悔しないようにした選択が、確実に今を作り上げている。

遠回りはしてるけれど、間違いなく、それが将来のワクワクを作っている。

もう、来るところまではきた。失うものはない。

そんな想いを持って、人生を謳歌し続けようと思う。

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