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先人達が切り開いた道 

おはようございます!
ちきりんさんの2021年4月14-15日のVoicy過去方法、「道は続いている、前にも後にも」、「みんなで道を踏み固めよう」の内容が、今でも非常に共感できるものだと思っているので、つぶやきたいと思います。



〇スポーツにおける昨今の選手の活躍


【ちきりんさんのVoicyの内容】

ゴルフの松山選手が、日本人として初めて2021年のマスターズで優勝したことに触れ、ちきりんさんは以下のように語っていました。

  • 過去に多くの先人達(青木功さん、中嶋常幸さん、片山晋呉さん)が挑戦したが、優勝こそは成しえなかったものの、トライした事によって、経験という多くの財産を残すことができた。(例えば、海外の選手は、プライべーどジェットで移動し、試合に入る前から着実に試合に向けた準備をしている等)

  • なので、今回の優勝は、決して松山選手がひとりで成しえたものではなく、過去に先人達が切り開いた道の上で、成り立っているということ。

  • 実況中継の際、解説者の方が今回の優勝で涙していたことも、また松山選手のインタビューで子ども達にむけて「日本人でもできるというのがわかったと思うので、メジャーを目指して頑張ってほしい!」と伝えたことも、前にも後にも辿ってきた道は続いているという事を示している。


これは、本当にそう思います。ゴルフだけでなく、例えば、野球で言うと、野茂英雄さんが、当時メジャーに挑戦したことがあったからこそ、田中将大選手や大谷翔平選手の活躍につながっているし、サッカーも中田英寿さんが欧州にチャレンジしたことで道が拓け、近年多くのJリーガーがヨーロッパの各リーグでの活躍にもつながっています。

また、絶対に日本人では無理だと言われていたバスケットも、田臥雄太選手が初めて日本人としてNBAプレーヤーになりましたが、田臥選手は、NBAを目指す際、「具体的にNBAを目指すためのプロセスがわからなかった」と回顧されていました。

その当時の日本のバスケって、大学に入って実業団に入るしか選択肢がなかったんですよね、本当に…。だから、世界への道なんて見えず、誰も示してくれなかった。

今でこそ、NBAに入るための道として、

①NACC(アメリカの大学のスポーツ団体)で活躍して、スカウトの目に止まって、NBAドラフトにかけられて入団

②サマーリーグ(NBAシーズン前のリーグ)に参戦し、本契約やツーウエー契約(NBAリーグと下部リーグを行き来する)を結ぶ

等、があげられますが、昔は全く分からなかったんですよね。

そういった過去に悩み、苦しんで切り開いてくれた道があって、今の八村塁選手、渡邊雄太選手のNBAでの活躍につながっているんだと思います。

そこには、先人達の半端ない挑戦があったからこそ、成り立っているんだと思います。

(ちなみに、八村選手は①の超エリートコースでNBA入り、渡邊選手は②のツーウエー契約を結んで、NBA選手になっています。田臥選手も②です)

〇スポーツのみならず、多方面に言えること


これは、ビジネスでも同様に当てはまると思っています。よく思うのは、日系企業・日本のブランドというだけで、どれだけ今まで海外のお客様との話しや交渉に役立つ事ができたかと考えると、本当にその効果は計り知れないと思っています。

シンガポールに駐在していた際、東南アジアの各国に度々出張していましたが、日本のメーカーというだけで、お客さんにとって製品の品質や性能が担保され、認知されているという状況が、競合他社の他国メーカーと勝負する上で、度々プラスに働きました。

どんなに中国メーカーが機能的な面で製品特性を訴えかけたとしても、一朝一夕ではブランドバリューは築けないのです。特に実際に使用するエンドユーザーの方にとっては、ブランドという価値はまだまだ響くものなんです。

こうした日本ブランドという価値を、自分の父親を含めた先人達が築き上げてくれたことによって、今の日本のビジネスも支えられているんだと思います。

そう思う一方で、我々の代は、その財産を取り崩して戦っているという感覚に陥るときもあります。

だからこそ、”道は、前にも後にも続いている”と思い、自分としても、子どもたちに対して、できる範囲でしっかりとした道を残せるよう、自分なりに努力して日々邁進していきたいと思っています。

ではでは、今日も一日頑張っていきましょう!


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