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❖映画:ブラックホーク・ダウン(2001)

1993年10月ソマリアで実際に起こったアメリカ軍(レンジャー部隊、デルタフォース)とソマリア民兵との市街戦を描いた映画だ。
戦争を肯定するつもりはないが、戦争映画のNo.1だと思っている。
主人公はいるようでいない。
ヒーローもいない。
アメリカ的な感動押しつけ勝利奪還映画でもない。
おせっかいな世界警察アメリカ合衆国がボコボコにされる映画だ。

作戦は単純なものだった。しかし、2機のブラックホーク(UH-60)がRPGの被弾により撃墜されてしまい、歯車が狂い始める。
余談だが、RPGで戦闘ヘリを撃墜するのは殆ど不可能なことであり、滅多に命中しないらしい。2機ともRPGがリアローターに命中しているが、まぐれで命中したとしか考えられないらしい。

国への忠誠、軍への忠誠、自分が所属している組織への忠誠、上官への忠誠など、いろんな忠誠があるのだろうが個人レベルで観た時にはちょっと違ってくる。
自分自身の命を守ることは当然なことながら、彼らは仲間のために戦っている。
ラストシーンが全てを語っている。
やっとの思いで安全な場所に戻ってきたにも係わらず、再度の出撃に向けて準備を始める。理由は行方不明者の発見と見つかっていない遺体回収なのだ。遺体の一部であっても仲間のものであれば、絶対に持ち帰るのだ。
しかし、再度戦場に行っても見つかるとは限らない。
もしかすると自分の命が奪われてしまうかもしれない。
それでも彼らは仲間のために戦場に戻るのだ。

国家の威信・誇り・名誉・社会的影響力を守るために政治のひとつの手段として戦争が起こってしまうのだろうが、個人レベルで考えると何のために戦っているのか、一体全体戦争とは何なのか、よくわからなくなる。
志願して軍隊に入っているので、それはそれなりの覚悟を持って国に従事しているのだろうが軍人も人である。
政治の道具として使い捨ててしまうようなことをしてはならない。
如何なる理由があろうと、物事を戦争で解決してはいけないということは確かだ。

ただし、世界にはそれがわからないプーチンのようなわがままダダっ子の権力者がいるから困る。それも一人ではないので本当に困る。

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