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七夕祭りのホントのところ

七夕というと7月7日とお考えの方が多いかと思いますが、実は7月31日が七夕です。

えーっと思う方もいらっしゃると思いますが、7月31日なのです。

7月7日は毎年梅雨の最中です。何で梅雨の最中に七夕が来てしまうのか疑問に思いませんでしたか?

神奈川県の平塚の七夕がこの頃だからですか?

でも仙台は8月7日に七夕をやっています。満天の星空を眺めて、天の川を探すのに相応しいのは7月の初めですか?それとも8月の初めですか?

何故こんなことが起きるのでしょうか。以前お話した夏越の神事をこの頃執行するところが多いのも事実です。7月の末や、立秋の前日です。

それは使っているカレンダーの違いです。私たちが日常使っているのは世界共通の西暦によるカレンダーですが。もう一つこの地球上の日本の位置に即したカレンダーがあるからです。旧暦です。

さて、この七夕の行事ですが、各所の七夕を見てみますと、願い事を書いた短冊を飾る可愛らしいイメージは以外にもありません。

もともとは奈良時代に中国から伝わった風習でしたが、我が国では七夕流しが多いことにお気づきでしょうか。

人形(ひとがた=形代かたしろといいます)に、人の穢れをまとわせて、火をつけて川や海に流す祓えの行事です。

これが七夕祭りの本質です。ご自分の地域の古い風習をご覧になれば分ることです。ここでのキーワードは笹=竹ですが、竹については他の機会にお話します。

われわれの祖先は現代のようにたやすくは生きていなかったのです。

収穫のための労働力と病への不安。天候への不安と自然災害への恐れ。

来る年も来る年も、田植えに始まって、草取り、稲刈り、脱穀という一連のプロセスの中に、行事と神事が見え隠れします。

日本の祭りは稲作とは切っても切れないところにあります。どの祭りを取り上げても、それはイベントではなく神事なのです。

村祭り、町の祭を角度を変えて眺めてみますと、その意義深さがお分かりになると思います。

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