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魔法瓶と小さなピアス 《詩》

「魔法瓶と小さなピアス」

裸で生まれた僕等

何ひとつ持って無いけど

愛だけ持って死んで行く


怖くないよ 其処には
綺麗な想いがあるから


愛してるって言ってくれ

朝日が射すから

クリスマスとか お正月

君の誕生日だとか 

耳元に光る小さなピアスだとか

真冬の朝がオレンジ色に輝いて

僕はドリッパーに
紙をセットして珈琲を淹れ

魔法瓶に注ぎ持って行くね


今日は少し寒いね 

コートの襟を立てて乗り込む
古い時代のアルファロメオ


失いたく無いもの 

心の何処かに残ってる

戯けながら微笑む君の顔

世界はそんなに悪くない

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