映像翻訳者が厳選! グッドバイブスな洋画 #4 『ブロードウェイと銃弾』 (1994)【いまここの閃き】
◎「○○じゃないほう」のウディ・アレン作品ウディ・アレンの映画と聞くと、どんなイメージが浮かぶでしょうか。私と同世代の映画ファンならこんな声が聞こえてきそうです。「小難しくてわかりずらい」「アレンの演じる主人公がいつも愚痴ばっかり言ってる」「とにかくみんなよくしゃべる」などなど……。
たしかに彼の作品には、自身がユダヤ系であることへのこだわりが見られますし、フロイトやニーチェ、カントなどの影響も色濃く出ています。そのため難解にみえるものも多く、それが敬遠される一因になってい