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「言葉にできない」俺の想いを大事にしようー「MAMコレクション017:さわひらき」トークイベントに参加してきました。ー

こちらの展示のトークイベントに参加してきました。


このトーク。ちょうど上がったタイミングに気がつけました。精神科医の西條朋行先生とさわひらきさんが「さわひらき作品を精神科医的側面からの分析」というスタイルのようでした。
その前に私、パーソナルトレーニングに参加してまして、そこからすっ飛ばして参りました。お馴染みの森美術館。お馴染みのお顔が多くて安心しました。しかし、最初渡されたのはインカム。

???お部屋、そんなに広かった??


どうもこのトーク、人の出入りを制限しない形で進行する予定だった様です。皆様が小さな声で話していました。そしてさわさんの作品から奏でられるオルゴール的な音。そして、今回のさわさんの作品の部屋はとても、暗いのですね。なんだか、今、夜?という感じになっていました。


ちなみに私、さわひらきさんの作品は拝見してるのですが、ご本人のお話を聞くのは初めて。お姿はとても静かな感じ。でもつぶやかれる悶々がとても面白くてこれは楽しそう😃とワクワクしました。


さわさんが西條先生に「僕は何をやってるんですか?」を淡々と聞くというスタイルでトークがスタート。自己紹介と作品紹介をして頂いた後、今回の展示の中心である「haco」について。




砂が敷き詰められたテーブルの上に5つのモニター。それぞれに映像が投影され、間には本やオブジェが置かれています。このテーブルは前回の展示の使い回しだそうで(さわさん曰く「だってエコ展ですから!」と強調しておられました。そう、この「私たちのエコロジー」も3月31日で終了です。


箱庭といえば、私、コロナ禍、マレーシアに閉じ込められた時「おいでよどうぶつの森」にどハマりしたんです。

ニンテンドーSwitchをわざわざ買ったくらい。ただひたすらチューリップとか植えてました。正直、とても救われたんです。どうぶつの森には箱庭療法的な側面もあると読んだこともあります。


なので箱庭療法について精神科医さんの分析をワクワクしながら待ってました。でも、結果的には公開カウンセリング的な感じになり、さわさんの「「自分は何をやってるんだろう」って思っちゃうんですよ」という発言から「僕は何をやってるんですか?」という問いかけに。その問いに西條先生は

言語化できないできない部分は誰もが持っています。言葉にできない部分をもっと大事にしていいですし、自分に言語化出来ない部分があることにもっと自信を持っていいと思いますよ。


旨なことをお話しされていてなんだか自分が勇気を頂いた気分になりました。

そして途中で部屋のカーテンがオープン。そこでまだ午後であることに、気づく。同時に西條先生から「外の景色が見えると「haco」の視点がバグる(外の美しい景色が見えることで自分が箱の中にいる視点と箱を見下ろす視点が同時に現れる)んですよ」との説明があり益々面白い。


そして西條先生は「この場はとても危うさを感じる場所」と何度もおっしゃってて、さわさんが

「僕、危ういんですか?!」

とめっちゃ嬉しそうに言っててそれもとても面白かった。危うい場ってとても芸術的ですよね。危ういって同時にとてもワクワクしますもんね。


そして質疑応答で観客から「「自分は何をやってるんだろう」っていつ思うんですか?朝起きたら思うんですか?」という質問があったのも面白かったです。(さわさん打ちひしがれてました😅)


とても面白い時間でした。私も、自分の「言葉にできない」部分を大事にしたいと思います。

展示は3月31日迄です。ぜひ体験すべき展示なので、まだの方はぜひ足をお運びください。こ