ついに大台の40号をマークした。巨人の岡本和真選手（27）が2年ぶりのホームランキングへまっしぐらだ。自身初となる大台に到達し気分も上々だろう。チームは4位。クライマックスシリーズ（CS）進出へ、彼の存在が不可欠と改めて思わせる一発だった。大砲のバットが炸裂し続ければ、逆転でAクラス入りするのも十分に可能だ。

15日に名古屋で行われた中日戦。巨人は2回に1点を先制。四回、1死走者なしで岡本選手に打席が回ってきた。

相手の先発、仲地礼亜投手の初球をとらえた。132キロのスライダーを振り抜くと、打球はレフトスタンドに飛び込んだ。自身初となる40号に到達した瞬間だ。

主砲の一発が号砲となった。続く5番坂本勇人選手もレフトスタンドへホームラン。2者連続のアーチとなった。2死後、今度は中田翔選手もレフトへホームラン。この回、3発が飛び出し、リードを広げた。その後も加点し、巨人が連敗を３で止めた。

岡本選手の40号。巨人の生え抜きの右打者としては、2019年の坂本選手以来2人目の快挙だ。

岡本選手は2020年に31号を放ち初のホームラン王に輝いた。この年、チームはリーグ優勝を達成している。

翌年は39号を放ち、キングの座をヤクルトの主砲、村上宗隆選手と分け合った。そしてチームは3位でCS進出を果たしている。

しかし昨年の2022年は30号を放ったものの、村上選手の56号には遠く及ばずホームラン数2位に終わった。この年、村上選手は三冠王に輝き、日本人最多の56本塁打をマークしたのだから仕方ない。しかし、巨人は4位に終わりCS進出を逃した。

2020年以降では、岡本選手がホームラン王になったシーズンはAクラス入りしているのだ。岡本選手の本塁打王とチームのAクラス入りは相関関係にある。では、今季はどうなるのか？

今季のセリーグ本塁打数で、岡本選手は40号。2位の村上選手が29号。11本差をつけており、キング奪還の可能性は高い。「岡本伝説」に従えば、巨人は逆転でAクラス入りし、CS進出へ駒を進めることになる。

巨人は64勝64敗2分けで4位。残り試合は13。3位DeNAとのゲーム差は「2.5」だ。

3位DeNAとの直線対決を4試合残している。24日から横浜での3連戦と10月4日にホーム東京ドームで行われるシーズン最終戦だ。

自力でAクラス入りすることは可能だ。そのためにも、主砲岡本選手のバットに期待がかかる。ホームランのさらなる上積みが、巨人の勝利につながっていくだろう。

2年ぶりのホームランキング奪還とAクラス返り咲きへ、岡本選手のスイングに注目だ。