セイノ

スポーツについて書きます。野球、サッカー、ラグビー、競馬、アメフトなど。 思いつくまま…

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スポーツについて書きます。野球、サッカー、ラグビー、競馬、アメフトなど。 思いつくまま、気の向くままに。好きな作家は山際淳司さん、寺山修司さん。

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大阪の日本シリーズに、山際淳司さんを想う。亡くなって四半世紀。色褪せぬ彼の作品

21、22日と大阪ドームで行われた巨人対ソフトバンクの日本シリーズ。亡くなって25年になる山際淳司さんを思い出していた。 彼の有名な作品である「江夏の21球」。1979年に大阪球場で行われた広島と近鉄が合いまみえた日本シリーズ第7戦のことが描かれている。 「近鉄バファローズの石渡茂選手は、今でもまだそんなはずがないと思っている」という書き出しから物語は始まる。この1行目をどうするか。いろいろな言葉を書いたメモを、入れ替え差し替えしながら決めたそうだ。 広島の守護神、江夏

    • 苦境にいるとき、周囲の声掛けや配慮が発奮の源となる。DeNAの「ドラ1」渡会選手が値千金の満塁アーチ。大型連休前の「お疲れモード」から脱却

      苦境にいるとき、周囲からの声掛けや配慮が発奮の源になる。そう思わせてくれる試合だった。開幕時から好調だったDeNAの「ドラ1」渡会隆輝選手(21)。鳴り物入りで入団し開幕から好調だったが、大型連休を前に下降線に陥っていた。そんな時、周囲の支えを受けて、満塁本塁打をかっ飛ばした。「お疲れモード」からの脱却。ここから再加速だ。 渡会選手は鳴り物入りのドラフト1位ルーキーだ。高校野球の名門、横浜高校時代に2度の甲子園に出場。社会人ではENEOSに所属した2年目の都市対抗野球で、4

      • 結果が出ない時こそ、ポジティブ思考が大事。ヤクルトが今季初のサヨナラ勝ち。常に前を向くサンタナ選手がサヨナラ本塁打。代打の川端選手も今季14打席目で初打点

        結果が出ない時こそ、ポジティブ思考でいることが大事。最下位のヤクルトが今季初のサヨナラ勝利をつかんだ。この日ノーヒットだったサンタナ選手が劇的なサヨナラ本塁打を放って勝負を決めた。そして「代打の神様」川端慎吾選手が今季14打席目にして初打点を生み、サヨナラ決着へ流れを生んだ。常にポジティブに。それが好結果につながっていく。 ヤクルトはもがいていた。3連敗中のチームはセリーグ最下位に沈んでいた。2021年シーズンからセリーグ2連覇を達成したチームが昨季は5位に沈んだ。今季は巻

        • 弱者が勝つことがあるからこそ勝負は面白い。サッカールヴァン杯で波乱続出。J3の2チームがJ1勢を下して3回戦進出。「小が大を食う」のは小説の世界だけではない

          勝負の魅力は、弱者が強者に勝つことがあるからだろう。それを「下剋上」「ジャイアントキリング」などということもある。サッカーのルヴァン杯で波乱が続出した。格下のJ3勢がJ1チームを破るなど劇的な試合を見せている。私はある小説に出てくる「小が大を食う」というフレーズが好きだ。そして劇的な展開は、小説だけでなく、現実でも起こるのだ。 1973年に出版された山﨑豊子さんの小説「華麗なる一族」に出てくる言葉に心を奪われる。関西に本店を置く都市銀行下位の頭取が、格上との合併をもくろむ。

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        大阪の日本シリーズに、山際淳司さんを想う。亡くなって四半世紀。色褪せぬ彼の作品

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          短所があっても、それ以上の長所を生かせばいい。ソフトバンク有原投手が安定感抜群の投球で今季完投勝利。「完全試合男」ロッテの佐々木投手に投げ勝つ

          短所があっても、それ以上の長所を生かせばいい。ソフトバンクの有原航平投手(31)のピッチングを見ながら、そう思った。ロッテの「完全試合男」佐々木朗希投手(22)との対決となったが、投げ勝った。ホームランを打たれやすい短所が出たが、安定感漂う投球を披露し今季初完投勝利。メジャーを経験するなど豊富な野球経験を生かした形だ。 アウェーの千葉で23日に行われたロッテ戦。有原投手は今季4試合目の先発マウンドだ。広島の広陵高校から早稲田大学を経て、ドラフト1位で日本ハムに入団。メジャー

          短所があっても、それ以上の長所を生かせばいい。ソフトバンク有原投手が安定感抜群の投球で今季完投勝利。「完全試合男」ロッテの佐々木投手に投げ勝つ

          新記録は新たな挑戦への号砲。ドジャース大谷選手が日本選手単独最多のメジャー176本塁打。ゴジラ松井さんの記録を塗り替えた。その先にあるのは「世界一に導く一発」

          人は歴史に名を残すことに憧れるものだ。ドジャースの大谷翔平選手(29)が日本選手単独最多となるメジャー176本塁打を放った。「ゴジラ」松井秀喜さん(49)の記録を塗り替えたのだ。新たな記録を打ち立てた大谷選手。その先にあるのは、「世界一に導く一発」だろう。大谷選手がワールドシリーズ優勝へいざなうホームラン。そんな一撃を見たい。 21日(日本時間22日)にホームのロサンゼルスで行われたメッツ戦。大谷選手は2番指名打者で先発出場した。そして三回の第2打席で新たな記録を樹立した。

          新記録は新たな挑戦への号砲。ドジャース大谷選手が日本選手単独最多のメジャー176本塁打。ゴジラ松井さんの記録を塗り替えた。その先にあるのは「世界一に導く一発」

          勢いのある時は運も引き寄せる。セリーグ首位攻防戦。阪神が降雨コールドで中日を下し首位浮上。引き分け挟んで6連勝。中日は痛い4連敗

          勢いのある時は運も引き寄せる。そう思いたくなるゲームだった。セリーグ首位攻防戦。雨が結果を左右した。開幕ダッシュに失敗したものの復調気配の2位阪神。一方、首位の中日は3連敗中。チーム状態そのままに、阪神が降雨コールドゲームで中日を下して、首位に浮上した。阪神にとっては恵みの雨。中日にとっては涙雨となった。 21日に甲子園で行われた首位攻防戦。雨の影響で試合開始が1時間近く遅れた。阪神の先発は才木浩人投手、中日は松葉貴大投手だった。試合が進むにつれて、雨は激しさを増す。マウン

          勢いのある時は運も引き寄せる。セリーグ首位攻防戦。阪神が降雨コールドで中日を下し首位浮上。引き分け挟んで6連勝。中日は痛い4連敗

          期待値の低かった人の成長は組織全体を活性化させる。日本ハムのプロ3年目北山投手がプロ初完投初完封勝利。ドラフト8位からの凄まじい成長曲線

          期待値の低かった人が成長すれば、組織全体が活性化する。日本ハムのプロ3年目、北山亘基投手(25)がプロ初完投初完封勝利を挙げた。ドラフト8位で入団してから、凄まじい成長曲線を描いている。この日の勝利で、日本ハムは2位に浮上した。北山投手の成長がチームの好調へと導いている。「ドラ8」の3年目。北山投手の活躍に注目だ。 20日にホームの北海道で行われたロッテ戦。先発には今季3試合目の登板となる北山投手が送り込まれた。 北山投手は初回に先頭打者にヒットを許し走者を抱えた。2死を

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          改革をするなら本格的に。甲子園が午前・夕方の2部制に。今夏から一部で試行。高校スポーツなのだから、7イニング制も導入してほしい

          改革をするなら本格的に。今夏に行われる夏の甲子園。午前と夕方からの2部制が一部で導入されることとなった。この改革には賛成だ。真夏の午後に行われる試合は炎天下での開催だ。選手たちにとっては酷な環境でのゲームとなる。それが改革されるのは喜ばしいことだと思う。そして改革するならば、7イニング制をぜひとも導入してほしい。 今回の改革は、大会最初の3日間で試験的に行われる。1日3試合を2部制に分けることとなった。第1日は午前8時半からの開会式後、第1試合は午前10時から行われる。そし

          改革をするなら本格的に。甲子園が午前・夕方の2部制に。今夏から一部で試行。高校スポーツなのだから、7イニング制も導入してほしい

          意地があるから底力が生まれる。昨季日本一の自負。ホーム甲子園での「伝統の一戦」。阪神がライバル巨人に2勝1分けと勝ち越し。接戦の強さが際立つ

          意地があるから底力が生まれる。今季の阪神に力強さが戻ってきた。そこには昨季日本一に輝いたプライドがある。ホーム甲子園での「伝統の一戦」。永遠のライバル巨人相手に3連戦を2勝1分けと勝ち越した。何よりも接戦の強さが際立つ。「地位が人を作る」というならば、やはりチャンピオンチームとしての自負が好結果となったように思われた。 昨季、38年ぶりの日本一に輝いた阪神。今年は球団初となるV2が目標だ。ただオープン戦では散々な成績だった。18試合を行い3勝14敗1分け。12球団で最下位の

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          最後まであきらめない。何が起こるか分からないから。2点を追う延長十一回2死走者なし。日本ハムが2連打で九死に一生を得る同点劇。ソフトバンクは白星するり

          最後まで絶対にあきらめないことだ。何が起こるか分からないから。2点を追う日本ハムは延長十一回2死走者なしと絶体絶命のピンチに陥っていた。もう無理。そう考えてしまうものだが、ここから2連打で同点に追いついた。九死に一生を得る同点劇となった。一方のソフトバンクは白星がするりと逃げていった。「野球は2死から」。格言通りの熱戦だった。 17日に北海道で行われた日本ハム対ソフトバンク。上位チーム同士の戦いとあって、試合は九回を終えて2-2と決着がつかず、延長戦にもつれこんだ。 十一

          最後まであきらめない。何が起こるか分からないから。2点を追う延長十一回2死走者なし。日本ハムが2連打で九死に一生を得る同点劇。ソフトバンクは白星するり

          夢にチャレンジしたことは、きっと人生の糧になる。元メジャーリーガーの筒香選手が古巣DeNAに5年ぶり復帰。経験をチームと共有できれば、大きな力になる

          夢にチャレンジしたことは、きっと人生の糧になる。メジャーリーグのレイズなどでプレーした筒香嘉智選手(32)のことを思う。古巣DeNAに5年ぶりに復帰することが決まった。移籍1年目にワールドシリーズに出場する一方、昨季以降はメジャーでプレーできずにいた。酸いも甘いもかみ分けた経験を、古巣の選手と共有できれば、大きな力になるはずだ。 筒香選手の米球界への挑戦について、人によって評価は分かれるかもしれない。移籍1年目でメジャーの頂上決戦であるワールドシリーズに出場した経験は「プラ

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          格差社会が固定化するのは寂しすぎる。プロ野球のパリーグ。昨年のAクラス組が今季も上位3位を占める。セリーグは昨季最下位の中日が今季トップなのに

          格差社会が固定化するのは、あまりに寂しすぎる。プロ野球は各チームが今季13~15試合を終えている。シーズンの10分の1を終えた計算だ。その中で、昨季のパリーグAクラス組が、今季も上位3位を占めている。格差社会が固定化しているようにも思われる。一方でセリーグでは昨季最下位の中日が、今季首位に立つ健闘ぶりだ。パの下位組よ、奮起せよ! 昨シーズンのパリーグは、オリックスがリーグ3連覇を達成した。86勝53敗4分けで勝率6割1分9厘と圧倒的な強さを見せつけた。15.5ゲーム離されて

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          「雪に耐えて梅花麗し」。春の偉業は冬にどれだけ頑張ったか。競馬の皐月賞でジャスティンミラノがレコードタイムで戴冠。雪の季節に勝った勢いでクラシック制す

          「雪に耐えて梅花麗し」。厳しい雪に耐えてこそ、麗しい梅の花が咲く。その言葉通りのレースだった。競馬のクラシックレース皐月賞をジャスティンミラノが制した。前走は雪の季節に行われた重賞レース。東京に大雪が降って1週間も経たない時期のレースだった。ここで勝って弾みがつき、大舞台の1冠目を手にした。まさに雪に耐えて、今がある。 14日に千葉県の中山競馬場で行われたクラシックの1冠目、皐月賞。芝2000mのレースに18頭が名乗りを挙げた。レース直前で1頭が故障のために、競走除外となる

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          ライバルの存在は自分を大きく飛躍させる。J1で16年ぶりの「東京ダービー」。劣勢のFC東京が終盤に追いつき、東京Vとドロー

          ライバルの存在は自分を大きく飛躍させる。そう思わせるゲーム内容だった。J1で16年ぶりに行われた「東京ダービー」。FC東京は0-2とリードされた上に、退場者を出す劣勢に立たされたが、後半に怒涛の追い上げを見せて、ドローに持ち込んだ。ライバルの東京ヴェルディ相手に負けられない。その思いが力となって生んだ同点劇だった。 首都決戦が16年ぶりに帰ってきた。名門の東京ヴェルディが長くJ2生活を送ってきたが、今季16季ぶりにJ1へ復帰。久しぶりの東京対決。13日に味の素スタジアムで行

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          新天地で人はきっと輝ける。オリックスへトレードされた吉田輝星投手が連日の好投。日本ハム時代の苦悩が消えた。「輝」きを取り戻し、チームの「星」に

          4月は進学や就職、人事異動などで新天地に飛び込んだ人が多いだろう。その場所で、人はきっと輝ける。オリックスに移籍して1年目の吉田輝星投手(23)が自らの好投で、実証しようとしている。鳴り物入りで入団した日本ハムからの電撃トレード。古巣にいた頃は苦悩した日が長かったが、環境が変わって連日の好投。まぶしいまでの光を放っている。 秋田の金足農業高時代は、甲子園の星となって、第100回の全国選手権で準優勝に輝いた。「カナノウ旋風」の立役者だった。剛速球の魅力を評価されて、2018年

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