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チャンスに強い。これぞ4番打者!DeNA牧選手が3安打3打点でリーグ王者を下す。初の100打点をマーク

チャンスの強さは本物だ。これぞ4番打者!DeNAのプロ3年目、牧秀悟選手(25)のバットがチームを救った。今季リーグ優勝を達成した阪神を相手に3安打3打点の活躍で、延長戦にもつれこんだ一戦をものにした。自身初となる100打点をマークし、チームのクライマックスシリーズ(CS)進出に向け、一戦必勝の覚悟で臨んでいる。

18日に甲子園で行われた阪神戦。前半は0-0の息詰まる投手戦だった。牧選手は六回に先制の一打を放つ。2死二塁の好機。詰まりながらもセンター前へ運んだ。カウント1-1から4球連続ファールで粘る。そして7球目の148キロ直球をとらえてタイムリーとした。

その後、阪神に追いつかれ、試合は延長戦に突入した。十回表、2死一、二塁。牧選手に打席が回った。

カウント1-1からの3球目。149キロのストレートをライト線へ流し打ち。右翼手がクッションボールの処理にまごつく間に、2者が生還、自らも三塁を陥れた。タイムリー三塁打だ。

これで自身初の100打点に到達した。リーグの打点トップを快走している。チャンスの強さを証明した一打となった。

チームは直後に1点を返されながらも競り勝った。牧選手はこの日3安打3打点。「何とか走者をかえせるように打席に立った」と振り返った。

今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の世界一に貢献。WBC組ではレギュラーシーズンに入った後、昨季ほどの成績を出せない選手が多い中で、牧選手のバットはさらなる進化を遂げている。

打点だけでなく、本塁打も28本とキャリアハイ。打率2割9分6厘なので、「3割、30本、100打点」の大打者の記録も射程圏内だ。

チームは現在3位。阪神がリーグVを達成し、CSへのキップは残り二つ。2位広島とのゲーム差は2。4位巨人とは2.5。2位に上がれるチャンスがあると同時に、4位に転落する恐れもある。

しかし、牧選手は前向きだ。2位に入ればCSのファーストステージを横浜で戦える。「横浜でCSをやりたいので一戦必勝でいきたい」と試合後に語った。さらに上の順位を目指そうと意気込んでいる。

チャンスに強い4番のバットが、チームをさらなる飛躍へと導けるか。牧選手の活躍を応援したい。

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