ドナウの旅人

画像1

画像2

宮本輝さんの小説を初めて読んだ。

**あらすじ(新潮社サイトより転載)**

夫を捨てて、突如出奔した母・絹子。「ドナウ河に沿って旅をしたい」という母からの手紙を受け取った麻沙子は、かつて五年の歳月を過ごした西ドイツへと飛ぶ。その思い出の地で、彼女は母が若い男と一緒であることを知った。再会したドイツの青年・シギィと共に、麻沙子は二人を追うのだが……。東西ヨーロッパを横切るドナウの流れに沿って、母と娘それぞれの愛と再生の旅が始まる。

****

僕が印象に残ったシーンも転載

スクショ

共産主義といえば一言ではあるが、そこに暮らす人々にクローズアップされるシーンには何かしら安堵を覚えた。

話はややそれるが「Cu-Bop(キューバップ)」という映画の取材か何かでキューバに渡った日本人が宿泊先のホテルのお掃除オバチャンに「あんたはミシマの本の中ではどれが好きなんだい?どのシーンが好きなんだい?」と詰め寄られたというエピソードを思い出した。

そう。広いとは何だろう。狭いとは何だろう。何が広いのだろう。何が狭いのだろう。民度とは。

我々は何と、どこと、はたまた「いつ」と、つながっているだろう。つながっていられるだろう。

(書影は https://www.shinchosha.co.jp から拝借いたしました)

※ラスト涙でました (´;ω;`)

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?