担当編集が明かすエマニュエル・トッドの素顔と、「トッド本」の歩き方
2022年、『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』が日本でも刊行されました。国や地域ごとの家族構造や人口動態に着目した「トッド人類史」の決定版であり、自身も「これはある意味、私の自伝だよ」というほどの代表作です。
トッドさんも来日して、さまざまなインタビューを受けてもらいましたが、月刊誌『文藝春秋』で希代の読書家である佐藤優さんと片山杜秀さんとの鼎談を行ったときのこと。佐藤さんから「この本は素晴らしいけれど、独力で読みこなせる人はあまりいないと思う」とご指摘をいただきま