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"教育系" note まとめ

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"教育系" noteのまとめです。
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2023年9月の記事一覧

田んぼに学び、新米を食べられるという幸せ

「明日は新米だぞ!」 そう義理の父が夕食時に家族全員に話した。 我が家は自給的米農家で、義父と義祖母が自分たち家族が1年間食べる分と親戚に配る分のコメを作っている。 私も移住してきてから毎年5月になると田植えの手伝いをするようになり、今年でもう6回目の田植えを終えていた。 札幌出身の私は、移住してくる前には何度か田植えや雑草取り、稲刈りの手伝いをしたことはあったものの、本格的に毎シーズン田植えをするようになるとは思ってもみなかった。 流石に6回目ともなると、田植えの

オノマトペって面白い!「寄り道のつもりがライフワークになった」名大研究者

「ふわふわ」「くるくる」「ドッキリ」「ニャー」・・・、これらはみんな「オノマトペ」。国語の授業で習った「擬音語・擬態語」といえばピンとくるかもしれません。このオノマトペを題材として、言語の誕生や進化、さらにはヒトの根源にまで迫る新書『言語の本質』(中公新書)が5月の発売以来、発行14万部を超すベストセラーとなり話題を呼んでいます。 著者の一人が、名古屋大学文学部の秋田喜美(きみ)准教授。オノマトペ研究の第一人者として知られる秋田先生に、言語学においてもサブカル的(?)なオノマ

やんちゃな少年が、世界で活躍する音楽プロデューサー・DJに。探究型スクールで学び、高校には行かずに見つけた道とは?

探究型スクールに行った子どもたちは、その後にどんな進路を選択するのだろう?どんな大人になり、どんな人生を歩んでいるのだろう?今回の「探究育ち」では、ラーンネット・グローバルスクール卒業生のTETSUさんにお話を聞きました。 ラーンネット入学前に通っていた公立の小学校では、周りから変だと思われることも多かったと話すTETSUさん。今は、音楽プロデューサー・DJとしてオランダを拠点に世界で活躍しています。これまでの経緯や仕事のこと、目指す未来についてお話を伺いました。聞き手は「

『人を賢くする道具』「第7章 ものには、それが収まるべき場所がある」のまとめ

この章には何が書かれているのか? 全体を通して、情報整理の手法の発展とその難しさが検討される。 まず、次の二つの情報整理道具が対比される。 ウートン特許の机(引き出しがいっぱいある机) 縦型ファイルキャビネット 二つの違いは、「階層構造」を作れるかどうか、という点が大きい。単にフラットに並べるだけでは人が「どこに何がおいてあるのか」を思い出せなくなるので使えない。 一方で階層構造作ることで、その階層を辿ることで情報を見つけやすくなる。これは人間の脳のチャンクと関係

"フィンランド教育は失敗だった"、とフィンランド政府が公式に認めました

これまでも「なぜ低学力のフィンランドが1位になったのか?」や「まだまだ続くフィンランドの学校教育崩壊」「教育大国フィンランドで若者の学校襲撃が止まらない」等々のブログ記事で、フィンランドの子供達の学力の低さ、うまくいっていない教育の現実などについて書いてきましたが、ここ数年、フィンランド国内でも自国の教育に関して肯定的な報道はほぼ消滅し、否定的なレポートや記事ばかりになっています。 そしてとうとうフィンランド教育文化省が、過去20年の学校教育を否定するレポートを発表しました。

【国語力を高める100冊】 #1「考える」/『ライティングの哲学』千葉雅也,山内朋樹,読書猿,瀬下翔太 

国語力を伸ばすには、考える力が必要です。国語教育において、「読む力」や「書く力」をいかに鍛えるかという本は多くありますが、「考える力」については、それほど注目されていません。しかし、考える力は、国語力にとって根源的な力です。考える力がなければ、「読むこと」も「書くこと」も空疎なものになり果ててしまいます。では、考える力は、一体、どうやって鍛えればいいのでしょうか。 ここで大事なのは、「考える」というのは、非定型な能力だということです。つまり、「考える」は、定義ができません。