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訪問医療マッサージ集客の極意ー組織は何か?と聞かれて答えがでるか・・

当社がコンサルティング事業としてさまざまな企業を支援している中で、常に「組織とは何か」を問われているように感じています。組織とは何か。私はその答えを「目的を果たすために必要な役割を担う人材が、2人以上集まった集合体である」と定義しています。法人化していようが個人事業主だろうが、お金を稼ごうがボランティアだろうが、ある目的を達成するため1人では困難な事柄を、役割を決めて実行する集まりです。

 何かアクションを起こすときに1人で行うか複数人で行うかの違いですが、1人で行うよりも複数人で取り組んだほうがより効率が良いことは、皆さんもご承知の通りだと思います。組織とは「道具」の一つだといい換えることもできます。日本家屋を建てるために、木材を切るのこぎりが必要なのと同じように、目的を達成するために「組織」という道具が必要なのです。そして「組織」という道具の意味するところ、それは「人間の集まり」だということです。

 人間が集まり目的達成のために行動すると、さまざまな欲求が現れます。認められたいという承認欲求、誰かに勝ちたいという競争欲求、お金を稼ぎたい金欲、出世がしたい出世欲などさまざまな欲が障壁として、また自制が困難となったけっか人間同士のコミュニケーションエラーにまで発展していきます。

 そこで、組織という道具を使いこなすために「組織マネジメント」や「リーダーシップ論」といわれる道具の使い方を示した「説明書」が必要となるわけです。私たちは、早い人なら乳幼児のときから保育園や幼稚園などの組織に所属しています。組織に属することがあたり前すぎて深く考えることが、なかったのではないでしょうか。そもそも「家族」という集まりも私にいわせれば一つの組織であるのには間違いないと思っています。私たちは、生まれたときから組織の一員なのです。
 会社を設立するということは、組織という道具を使いこなす準備ができているということが前提になくてはなりません。人材が常に流出する会社は、経営者がこの組織という道具を使いこなせていないにもかかわらず、それに気づかないことに問題があります。組織を上手く動かせない経営者の共通点として、組織の中の「役割」を感覚のみで認識しており「言語化」や「可視化」する能力に乏しいということがあります。それがために、考えていることが社員に伝わらず、誤解が誤解を生んでしまっているのです。

 最初に皆さんがやるべきことは、単純ですが、事業を継続そして拡大するために必要な部署ごとの役割を紙に書き出すことです。簡単そうですが、以外に難しいもので、自分の会社なのに何もわかっていないことを痛感します。すべての仕事内容やその目的、意義、理由について、経営者自身が理解していないことは本当によくあるのです。自分が理解していないのに、社員や部下に理解してもらうのは不可能というものです。

 そしてもう一つ、忘れてはならないことに、人間は「感情」に大きく左右される生き物であるということです。人間くらいなのです。感情に左右されて自らの命を断つことができるのは。感情とは、普通の人間には大変コントロールが難しいものです。しかし私も含め組織を運営する立場の人間は、この感情のコントロールや自己管理するというスキルは、なくてはならないものなのです。私は個人的には「モチベーション」という言葉は、あまり好きではないのですが、社員や部下の感情コントロールや感情マネジメントを行う立場としては、このモチベーションコントロール術の取得は必須です。

 当社におけるモチベーションの定義は、「外部要因による気持ちの維持・向上」としており、内部要因による気持ちの維持・向上については「意志力」としています。本来、組織に所属しようとも基本的には自分の人生を自らコントロールしなければなりません。お金や昇格、人からの称賛によるモチベーションには頼らずに、常に「意志力」を発揮することが望まれますが、そのきっかけを与えるために、経営者や上司はコミュニケーションを図りながら、社員や部下が全力を出せるように支援する立場なのです。

 2人以上いれば、それは組織です。そこには役割と人の感情という二つの重要な要素が欠かせません。中小零細企業であれば、経営者が上司としてのマネジメントの役割を果たすこともあります。自分には関係ないと、他人に丸投げし責任を押し付けるようでは組織は崩壊してしまいます。常に自責の念を持ち、向上心と成長を忘れないようにしましょう。


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