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来週最終回を迎える『きのう何食べた?Season2』、終わってしまうのが今から淋しいです

いよいよ来週最終回の『きのう何食べた?Season2』。スタートを楽しみにしていたのがついこの前と思っていたら、もうお別れとはあまりにも淋しい…。

この"Season2"ではシロさんが弁護士事務所を引き継ぐ覚悟を固めつつあったり、ケンジは美容院の店長になったりと仕事面における環境の変化がまずは大きかったと思います。

多忙な生活パターンに変化してともすればすれ違いになりそうになりながらも、二人一緒に食卓を囲むことの幸せを改めて実感していく二人の何気ない日常の姿に毎度ほっこり&じんわり感動でした。

毎話素晴らしいセリフのオンパレードでしたが、特にケンジの母親がシロさんと会いたいと言った理由を知った第10話は号泣でした。

多様性の時代とはいえ同性愛者の人たちの苦悩はまだまだ深いわけで、「他人でも身内ってことはあると思うのよ」というケンジの母親の優しい言葉に救われた人たちもたくさんいたような気がします。

初めて富永夫婦とケンジが会えた第11話では、佳代子さんからシロさんがいつもケンジの話をしていることを聞かされ感慨深げなケンジの姿が印象的でした。

「筧さん、このカボチャ丸ごと買って"はんぶんこ"しない?」
「実は俺、カボチャあんまり得意じゃないんですよね…」
「あ……」
「あっ、でもいいですよ。ケンジ、カボチャ好きだから」
「あっいや、自分の好きなものばっかり作ってるとメニューが偏って健康に悪いし、ケンジのおかげでレパートリーも増えるから助かってるんですよ」

「ちょっとお高い食材を買うときとか…」(シロさんどちらを買うか悩みながらも)
「まっ、でもケンジ好きだからな」
「料理のレシピを聞いてるときなんかもね…」
「うわーっ、絶対これケンジが好きなやつだ!今度作ります」
「ニコッニコで言うんだから。あたし"幸せのお裾分け"してもらってるって感じかな…」
「へーっ」(愛おしそうにシロさんを見るケンジ)

『きのう何食べた?Season2』第11話より

"Season1"では周囲にケンジとの関係性を公にしたがらなかったシロさんが、自分にとってのケンジの″存在の大きさ″を再認識している姿が随所で垣間見られた"Season2"でした。

俺様でわがままな元カレ伸彦との過去と比較して「そうか…俺、今幸せなんだな」とケンジの優しさをしみじみ噛みしめたときのシロさんの涙目は忘れられません。

小日向さんとジルベールとの四人のシーンはコミカルでありながらも、互いに心を許し合えている″四人の絆″みたいなものが確実に深まっていく様子が描かれていたように思います。

それぞれの親の老いはもちろん、50歳を迎えて老眼鏡を着けるようになったシロさんとケンジも着実に老いている…そういう人間としての当たり前の部分もストレートかつ丁寧に紡いでいくからこそ、このドラマは万人の心に訴えかけてくるものが大きいのだと感じました。

「お前と死ぬまで一緒にいるかって話だけど、一緒にいるとは断言できない。でもさ…」

最終回の予告で流れたシロさんのセリフです。この先にシロさんがどんな言葉を口にするのか?気になって仕方ありません。

今クール、一番楽しみに観ていたドラマ『きのう何食べた?Season2』の最終回、どんなエンディングを迎えるのか今からドキドキです。

そうそう!「シロさんの簡単レシピ3」買ってしまいました(笑)。"Season2"で出てきた美味しそうなレシピがたくさん載っているので、また少しずつ作ってみようと思っています。

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