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【Iパス11問】AI/IoTブームで出題され始めた新用語

AIの問題は、平成31年に2問出てから、現在は8問前後まで増加しています。

是非対策して得点源にしたいです。

今回は「デジタルトランスフォーメーション」や「第四次産業革命」といった、AIブームによって登場した新用語をまとめました。

AIを問題を分析すると、大きく4種類あると分かりました。どこから対策しても大丈夫です。

全部で32問あるので、5問は得点アップが期待できます。

なお、このNoteは私が専門学校で教えてきた指導経験と970点合格をした実績に基づいていますので、ちょっとでも信用してくれたら嬉しいです。

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産業に関する新用語

AIやIoT・クラウド・ブロックチェーンなどの登場で、ITは生活により重要に、産業に革新的な影響を与えてきました。

デジタルトランスフォーメーション(DX)、第四次産業革命など、新しい用語が出題されるようになったので少し覚えておきましょう。

AIやIoTを活用し、ビジネスモデルの刷新や新たな付加価値を生み出していくことを示す言葉はどれか。
ア:デジタルサイネージ
イ:デジタルディバイド
ウ:デジタルトランスフォーメーション
エ:デジタルネイティブ

「ITパスポート試験 令和5年度問11」より改変

正答はウ。デジタルトランスフォーメーション(DX)は、AI・IOT・クラウド・モバイルなどの新技術を使ってビジネスや生活を革新することです。

イのデジタルディバイドは、ITに接する環境の差・ITを使いこなす能力の差が、経済格差につながることです。ITパスポートでは、基本的な用語です。

エのデジタルネイティブとは、生まれた時からIT機器を利用してきた世代のことです。新しい用語でちょくちょく出てきます。

アのデジタルサイネージは、ITを使った電光掲示板などです。


第4次産業革命に関する記述はどれか。
ア:医療・インフラ・交通など生活における様々な領域で、インターネットやAIを活用して、サービスの自動化と質向上を図る
イ:コンピュータを応用した産業用ロボットを工場に導入することで、生産の自動化と人件費の抑制を行う
ウ:動力源が電気や石油になり、工場にベルトコンベアによる生産ラインを構築し、工業製品の大量生産を行う
エ:蒸気エネルギー軽工業の製造機械の動力に利用し、人手による作業よりも生産性を高める

「ITパスポート試験 令和5年度問35」より改変

正答はア。インターネットやAIなどのITが、大々的に導入される点が特徴です。

  • エ:第一次産業革命:蒸気エネルギーによる軽工業の機械

  • ウ:第二次産業革命:工業製品の大量生産電気や石油が動力源

  • イ:第三次産業革命:コンピュータの登場。産業ロボットでの生産

このように、4個から成るグループ用語は各選択肢に1個ずつ配置されることが多いです。まとめて覚えておきましょう。>>4グループ用語のNote<<


蓄積された会計・販売・購買・顧客などのデータを分析し、経営者などの意思決定を支援するものはどれか。
ア:BIツール
イ:POSシステム
ウ:電子ファイリングシステム
エ:ワークフローシステム

「ITパスポート試験 令和2年度問7」より改変

正答はア。データを経営判断にまで使っている点が特徴です。

イのPOSシステムでは、販売における支払いが発生した時点で即座に売上として把握し、在庫管理に役立てます。コンビニレジやガソリンスタンドなどで導入されています。


新サービスのプログラムを開発しようと、デザイナ・プログラマなどを集めてチームを編成し、数日間・集中的に開発に取り組み、成果を競い合うイベントを開催した。このイベント表す用語はどれか。
ア:ウォークスルー
イ:ゲーミフィケーション
ウ:ハッカソン
エ:ブレーンストーミング

「ITパスポート試験 令和2年度問35」より改変

正答はウ。

エは、アイディアを出し合う手法。KJ法と組み合わせます。

アのウォークスルーは最近出てませんが、ITパスポートの基礎用語です。

イは、新用語ですが、今後正答として問われたらの対応でOK。


大量データに関する新用語

ビッグデータは、AIととても相性の良い言葉です。

  • 大量のデータを意味する

  • あらゆる形式を対象にする(数値、画像、音声、文章など)

  • AIへの学習データとして使われることが多い


ビッグデータの分析に関する記述はどれか。
ア:大量のデータから未知の状況を予測するためには、統計的な分析手法に加え、機械学習による分析も有効である
イ:テキストデータ以外(動画・画像・音声)は分析対象にはできない
ウ:電子掲示板やSNSの投稿メッセージなど、人間が発信するデータだけが分析に用いられる
エ:ブログ記事の内容のように、分析されることを前提としないデータについては対象から除外する

「ITパスポート試験 令和3年度問19」より改変

正答はア。

イについて、ビッグデータはあらゆる形式を対象にします。動画・画像・音声・文字など記録形式は問われません。

ウについて、人間の発する情報だけでなく、気象・機械の動作なども含まれます。

分析を前提していない非構造データも対象です。たとえば、ブログの書き込みから肯定的/否定的の割合を算出するなど考えられます。

以上のように「想像で解く問題」です。「選択肢を破る例はないかな?」と考えを巡らせましょう。

事例問題は、いちいち選択肢や答えを覚える学習は非効率です。同じ問題・選択肢がでる確率が低いですから。「本質」を見つけましょう。


大量かつ多種多様な形式な情報などの意味で用いられる言葉はどれか。
ア:ビッグデータ
イ:ダイバーシティ
ウ:コアコンピタンス
エ:クラウドファンディング

「ITパスポート試験 平成31年度問28」より改変

ウのコアコンピタンス、他社に「まねできない」「独自」の技術。ITパスポートの基礎です。必ず覚えましょう。

イのダイバーシティは、多様性を認めるという意味。昨今ニュースで取り沙汰されていますね。

エのクラウドファンディングは、インターネットで寄付金を募る手段です。クラファンってよく聞きます。

「クラウド」系の用語も幾つか出題されています。

  • クラウドコンピューティング

  • クラウドソーシング

  • クラウドファンディング

クラウドコンピューティングは、多数のコンピュータで構成された資源を、インターネット経由でサービスとして使う技術。

クラウドソーシングは、仕事依頼をするために、インターネット経由で不特定多数の人に募集をかける手段。


統計学や機械学習などを用いて大量のデータを解析して、新たなサービスや価値を生み出すためのヒントやアイディアを抽出する役割をする人を指す言葉はどれか。
ア:ITストラテジスト
イ:システムアーキテクト
ウ:システムアナリスト
エ:データサイエンティスト

「ITパスポート試験 令和元年度問23」より改変

正答はエ。ビッグデータやAIに絡む職種です。

ひとまず他は覚えなくて良いです。もし正解として出題されたら対応しましょう。


応用分野に関する新用語

AIなどの最先端ITを各業界で利活用した時に「~Tech」と名付けることが多いです。

すで10個以上あるようですが、とりあえず繰り返し出題されているFinTechだけ最優先でOK。

  • Fintech:金融サービス

  • HRTech:人事業務

  • EduTech:教育サービス

>>英単語を知る意味のNote<< に解けるだけでなく、「理屈のある勘」ができるメリットまで書いています。

銀行で預金者の資産を、AIが自動的に運用するサービスを提供するなど、IT技術を金融業に活用して、革新的なサービスを開拓する取り組みを指す言葉はどれか。
ア:FA
イ:FinTech
ウ:OA
エ:シェアリングエコノミー

「ITパスポート試験 令和元年度問18」より改変

正答はイ

FAは、ITパスポートの基礎用語です。産業用ロボットによる製造工程の自動化です。Factoryは工場、Automationは自動化。

また、SFA(Sales Force Automation)もIパス基礎用語。IT機器によって営業活動を効率化します。

シェアリングエコノミーは最近よく出題されています。カーシェアリングは代表例。マイカーを使っていない時に、他の人に使ってもらうようなサービスです。


FinTechの事例はどれか。
ア:銀行が、災害やシステム障害が起きた時に、勘定系システムが停止しないように、即時にバックアップシステムに切り替える
イ:クレジットカード会社のシステムで、消費者がカード使用時に入力する暗証番号を一定回数連続で間違えた時に、カードを利用できなくする
ウ:証券会社の顧客がPC画面で株式売買する時に、ロボアドバイザのサービスによって顧客にあった投資信託の提案や自動で資産運用をしてくれる
エ:保険会社において、事故内容や回数に基づいて等級を設定し、事故履歴に応じて等級を上下させ、保険料を変更する

「ITパスポート試験 令和3年度問13」より改変

正答はウ。証券会社(金融)に、ロボアドバイザ(AI)を使っています。

イはロックアウトです。

よく出題される例は、Webサービスのパスワード入力間違いです。認証系の問題です。

アは、障害対策です。

金融に限った対策ではありません。Webサーバーでもクラウドサーバーでも行われる対策です。

  • フェールセーフ:安全な状態で停止する

  • フェールソフト:機能を制限してでも継続する

  • フォールトアボイダンス:障害を完全回避する

  • フールプルーフ:人的ミスを防ぐ

>>4グループ用語を最重要するNote<< の通り最重要の用語群れです。

エは、特に金融とITを組み合わせたサービスではありません。常識として知っておいて良いですが、ITパスポート対策としては覚えなくて大丈夫です。


企業の人事評価や人材採用などの人事業務に、AIやIoTなどのITを活用する手法を表す用語はどれか。
ア:e-learning
イ:FinTech
ウ:HRTech
エ:コンピテンシ

「ITパスポート試験 令和3年度問26」より改変

正答はウ。HRは人的資源(Human Resource)を指します。

イには、Fintechが出ています

まだ出題例も少ないので、頑張って覚えず「~Techって云うのね」ぐらいで良いですよ。


ITの活用で、学習者個人の学習履歴を解析し、一人一人の学習進行度や理解度に応じて最適な教材を提供する仕組みはどれか。
ア:アダプティブラーニング
イ:タレントマネジメント
ウ:ディープラーニング
エ:ナレッジマネジメント

「ITパスポート試験 令和4年度問4」より改変

正答はア。

今のところe-learning, アダプティブラーニングが出ています。教育(Education)を語源にした、EdTechも今後出題されるかもしれません。

現状EdTechは、出題実績がないので覚えなくてOK。英単語から予想して乗り切りましょう。

ナレッジマネジメント(KM)はITパスポートの基礎用語です。英語で覚えましょう。>>英単語を覚える2つの意味Note<<

ウのディープラーニングは、ニューラルネットワークを使ったAIの機械学習です。>>AI技術用語の対策Note<<


まとめ

まだまだAIブームは続きそうです。

AIの実用化・普及が進めば、今は研究段階の用語が出題され始めたり、新用語も生まれてくるでしょう。ひとまずは2回出たら覚えていくでOKです。

現段階でもAI問題は毎回5問以上、IoT問題も6問前後、つまり10問ぐらい出題されます。

是非AI対策の次に、IoT対策も進めて下さいね。

  1. IoTの事例や構成:9問

  2. IoT特有の技術:10問

  3. IoTでなくても使う問題:13問

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p.s. 普段は >> 専門学校とIT就職のブログ << をやってます。

でわでわ(・ω・▼)ノシ


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