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おそらく、私が先生の生徒になる前から、先生はいつも同じアクセサリーをつけていました。たまに違うものをつけていたかもしれないけれど、私の記憶の中ではいつも、漫画のキャラクターみたいにいつも同じアクセサリーで、それが先生のチャームポイントのようでした。

先生と仲良くなり始めたある日、先生が珍しく違うものをつけていたので、私が可愛いと褒めると、先生はそれから色々なものをつけるようになりました。私が手作りのアクセサリーをあげてからは、先生に会うといつも、それをつけていました。先生にとってアクセサリーは、心と繋がる重要なアイテムなのかもしれません。

気をよくした私は、お揃いのアクセサリーを作って先生にプレゼントしました。ある日、それを二人でしている日がありました。お揃いのアクセサリーを人に見られることを、先生は気にしないのだろうかと思っていたけれど、先生の意外な行動は私を驚かせました。先生は、自分の仲の良い人達に、わざわざ自分から、お揃いだということをアピールしたのです。私はまた、先生の新たな一面を見ることができました。

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